街の賑わいと共に表参道・原宿エリアでは、コスメやヘア業界も活発になってきた。最近明らかに賑わっている「アットコスメトーキョー(@COSME TOKYO)」と、界隈のヘアサロン事情をリポートする(この記事は、「WWDJAPAN」2022年12月5日号の抜粋です)。
@cosme TOKYO
ブランド横断で“試せる
出合える”コスメの聖地
原宿駅前に構える「アットコスメトーキョー」は、2020年1月にオープンした。店内は迷路のような空間設計で、ワンフロアにプチプラコスメとラグジュアリーブランドが共存。「宝探し感覚で楽しめる」ことが特徴だ。オープン直後に見舞われたコロナ禍を乗り越え、多い時には、1日約1万人が来店する。週末は国内の地方客も増えているが、昨年の10月以降は個人旅行の解禁などにより、韓国や、タイなど東南アジアからの観光客も目に見えて増えた。顧客層は20代が中心で、友人同士などのグループ客も目立つ。平均滞在時間が長く、中には2~3時間滞在する人もいるという。
今、原宿・表参道エリアはビューティブランドの路面店が続々と増えているが、「売り上げよりも、消費者との出合いや体験の場として出店するメーカーが多いと聞く」(茂木大輔アイスタイルリテール店舗カンパニーFS事業本部FS営業部部長)。特に原宿エリアは、「消費者とブランドの距離感がすごく近い。コミュニケーションを取りやすい雰囲気が街全体に漂っている」と分析する。一方で同店は、ビューティブランドの路面店とは「補完関係」であるという。「アットコスメトーキョーは間口が広いが、深堀りしたストーリー展開はできない。界隈のビューティ店舗とうまく“接続”できるように仕掛けていきたい」。
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