メンズ最大の見本市「第103回ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO以下、ピッティ)」がイタリア・フィレンツェで10日に開幕した。2022年6月開催の前回よりも世界的に渡航制限が緩和され、来場者も活気も戻ってきた印象だ。一方で、コンテンツはますます多様化。出展者もD2Cメインのスニーカーブランドやテック系ブランド、古着屋などさまざまで、“ピッティ=イタリアン・クラシコ”という印象は以前よりもかなり薄くなりつつある。
しかし、変わらないのは「ピッティ」名物のコスプレ紳士たちである。スナップを撮られることに1日を捧げるサクラの“ピッティくん”を筆頭に、どこでその服を購入したのか思わず聞きたくなる、浮世離れした個性派ジェントルマンたちにレンズを向けた。ほぼコーディネートの参考にはならなくても、23-24年秋冬シーズンのコレクションサーキット開幕にぴったりのおめでたいスタイルばかりだ。