「WWDJAPAN」は、11のトピックスから2023年を大胆予測する。トピックスは、デザイナーの就任・退任劇、国内トレンド、国内アパレル、海外ニュース、次世代富裕層、メタバース、スポーツ、サステナビリティ、Z世代、ビューティ業界のM&A、そしてヘアカラー。次世代富裕層以降のキーワードは、いずれも22年までに急速に広がり、ビジネスを語る上で欠かせないトピックスとなった(この記事は「WWDJAPAN」2023年1月2&9日合併号の抜粋です)。
木村和花編集部記者(以下、木村):リアルトレンド特集を担当する本橋記者が2022年を振り返って印象的だったことは?
本橋涼介編集部記者(以下、本橋):ウィメンズ市場では、トップスの丈が顕著に短くなった。クロップド丈のトップスは40代にまで広がり、おなかを出さないまでもレイヤードスタイルを楽しんでいる人が多かった。ボトムスはロングスカートがしばらくトレンドだったが、ミニ丈やパンツにガラッと変わった。
木村:21年冬に渋谷でスナップをしたときは、圧倒的にマーメイドスカートが多かったのを覚えている。
本橋:コロナ禍でベーシックが支持されたこともあり、もはやトレンドが生まれないといわれたこともあったが、やっとトレンドが回転し始めた気がする。
美濃島匡編集部記者(以下、美濃島):メンズもセレクト各社からは、鮮やかな色や柄物が動いていると聞く。着て気持ちが高揚したり、存在感があったりするものが求められ、ファッションを楽しみたいというムードの広がりを感じる。
木村:コスト高やサステナビリティの流れも影響して、各社は供給量を絞って一つ一つの商品の提案力を高めようと努めている。そうした各社の打ち出しが、ファッションのパワーを求める生活者にさらに響くはず。
美濃島:セレクトショップなどではスーツ売り上げも好調と聞く。長らくスーツが売れないといわれてきたが、オンのシーンが戻り、一張羅を買い直す人が多いようだ。百貨店やセレクトの売り場では、コロナ前の水準を超えているところもあるそう。機能スーツやリラックスしたシルエットだけでなく、クラシカルなスタイルも復活しているよう。ウィメンズでもジャケットスタイルは人気?
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