キャシー・ホークル(Kathy Hochul)=ニューヨーク州知事は、衣類へのPFAsの使用を禁止する法案に署名した。これにより、2023年12月31日から施行される。
ニューヨーク州内で販売される下着やシャツ、パンツなどの衣類全般において、撥水加工など「意図的に添加された化学物質」を禁止する。なお、日常着やフォーマルウエアを対象とし、パフォーマンスウエアは含まれない。
PFAs(パーフルオロアルキル酸およびポリフルオロアルキル酸)は、水や油、汚れなどに耐性がある化学物質の総称で、撥水加工やコーティングなどの用途で衣類から日用品まで幅広く使用されている。自然界や体内で分解されにくいことから“永遠の化学物質”と呼ばれる。ニューヨーク州では、20年から食品包装へのPFAs使用が規制されている。
米環境保護庁はPFAsの規制強化に取り組んでおり、ニューヨーク州の動向が今後全米に影響する可能性がある。