REPORT
今季もトレンド満載なステラ流カジュアル・エレガンス
プレスリリースの冒頭に記されていたのは、「『ステラ マッカートニー』のシグネチャーを称える」という一文。今季は、デザイナーのステラ・マッカートニー自身が得意とするマスキュリン×フェミニンなアプローチを軸に、現代女性のためのエフォートレスなワードローブを用意した。
ファーストルックはコッパーカラーのベルベットを用いたオーバーサイズのパファーベスト(ダウンベストのように見えるが中にフェザーは使っていない)と、レースとプリーツを配したドレスのコーディネート。カジュアルとエレガントのバランスが秀逸だ。ショー全体の流れも、今季は似通ったアイテムをシリーズごとに見せるのではなく、いろいろなアイテムをミックスして見せている。キーアイテムは、ファーストルックのアイテムに加え、フェイクレザーのキルティングブルゾンやショートパンツ、肩から胸元にかけてV字にラッフルを飾ったニットドレス、裾を絞ったハイウエストのワイドパンツなど。ゴールドやシルバー、コッパーといったメタリックカラーと白鳥のモチーフがアクセントを加える。
そんなコレクションは、ベルベットやメタリックカラー、ラッフル、フリンジ、ワイドパンツ、オーバーサイズアウターなど今季のトレンドが満載。今季もステラはトレンドセッターの座を射止めた。