「ブルガリ イル・チョコラート(BVLGARI IL CIOCOLATO)」のバレンタイン限定チョコレート“サン・ヴァレンティーノ”は、地球環境に配慮し、生産者の生活向上などに配慮した食材を使用している。“チョコレートの宝石”を意味するチョコレート・ジェムスのフレーバーは5種類。フェアトレードやオーガニック、ビーガンなどのチョコレートがそろう。
各フレーバーには、SDGsのテーマが付けられており、メートルショコラティエの齋藤香南子が実際に生産者を訪れるなど原料の背景にこだわり抜いてつくり上げたものばかりだ。
“自然と共に生きる”がテーマの“バジル”は、農薬や科学肥料、堆肥を一切使わず育てられた石川県の農場のホーリーバジルを使用。ドライバジルをパウダーにして素材全部を使用している。“より豊かに、幸せに”という願いが込められた“アーモンドプラリネ”は、フェアトレードのガーナ産カカオとインド産の砂糖を使用。このチョコレートは、ラグジュアリー・ブランドとして世界初の「国際フェアトレード認証」を取得している。“未来へ向かって”がテーマの“ヘーゼルナッツプラリネ”は、ビーガンチョコレート。齋藤は、「異なる食文化を持つ人々と食体験を共有できれば」とコメント。ビーガンチョコレートというと「美味しくない」というイメージが強かったが、乳成分の代わりにアーモンドを使用することでコクのある仕上がりになっている。“全て大事”がテーマの“グリーンレモン”は、神奈川県・小田原のアートサイト「江之浦測候所」にある甘橘山の自然農法でつくられたグリーンレモンをフリーズドライにすることで、皮から果実、種まで全てを素材として使用。柑橘山は耕作放棄地を再生する取り組みで、生産者は苦労を重ねて柑橘類を生産しているという。
ショコラティエ自ら選んだカカオを使用したチョコレート
「ブルガリ イル チョコラート」がスタートして15年目を記念するフレーバーが、“カカオ・バリネーゼ”だ。齋藤自らインドネシア・バリ島にあるカカオ農園を訪れ、カカオ豆をローストし、オリジナルの配合と製法でつくり上げた。彼女はバリ島が好きで何度も訪れていたという。齋藤は、「インドネシアはカカオの生産量は世界で3位と上位を占める。そのまま輸出されていたが、チョコレートの味を左右するカカオ豆の発酵技術が高まり、生産者の情熱に可能性を感じている」とコメント。カカオの個性を味わえる逸品だ。