2023年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークが1月23日、パリで開幕した。今季もオープニングを飾ったのは、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」。26日までの4日間、公式スケジュールでは29ブランドが新作を発表する。今季は、年1回のみコレクションを発表する「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は不参加だが、「ディオール(DIOR)」や「シャネル(CHANEL)」「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」「フェンディ(FENDI)」「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」などがショーを開催。昨シーズンは創業の地であるローマのスペイン階段でショーを行った「ヴァレンティノ(VALENTINO)」もパリにカムバックするほか、毎シーズン異なるゲストデザイナーを迎える「ジャン ポール ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」はハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)によるコレクションを披露する。
クチュール顧客もセレブリティーやメディア関係者もほぼ戻ってきたパリで期間中に発表を行う海外ブランドは、常連のイタリア勢や、「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」や「イリス ヴァン ヘルぺン(IRIS VAN HERPEN)」といったオランダ勢、「エリー サーブ(ELLIE SAAB)」「ズハイル ミュラド(ZUHAIR MURAD)」などのレバノン勢に加え、ますます国際色豊かになっている。例えば、公式スケジュールではインドの「ガウラヴ グプタ(GAURAV GUPTA)」、モロッコの「メゾン サラ シュライビ(MAISON SARA CHRAIBI)」、香港生まれで英国・ロンドン拠点の「ロバート ウン(ROBERT WUN)」の3組が、公式スケジュール外では韓国出身でロンドンを拠点にする「ミス ソヒ(MISS SOHEE)」、ウクライナの「フロロフ(FROLOV)」などが初参加。日本からは、今季も「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」のみが参加する。
また最終日夜には、ケーシー・カドウォールダー(Casey Cadwallader)率いる「ミュグレー(MUGLER)」が約3年ぶりにショーを開き、“シーナウ・バイナウ(See Now, Buy Now)”となるコレクションを披露。閉幕翌日の27日朝には、ギョーム・アンリ(Guillaume Henry)の手掛ける「パトゥ(PATOU)」が23-24年秋冬プレタポルテのショーを開く予定だ。