ファッション

オン・オフ、SNSで存在感がアップ 裾野が広がるラボグロウンダイヤモンド

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ラボグロウンダイヤモンド(以下、ラボグロウン)とは、天然ダイヤモンドと全く同じ素性・性質を持つ工業製品だ。アメリカではダイヤモンド大手のデビアスが2018年にラボグロウン専門ブランド「ライトボックス ジュエリー」をスタート。昨年は、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンが擁する投資ファンドのLVMHラグジュアリー・ベンチャーズがイスラエルのラボグロウンメーカーであるルシックスへ出資するなど、存在感を増している。日本でも、ここ数年、ラボグロウンに特化したジュエリーブランドが続々と登場。ここでは、それらブランドの動向や日本におけるラボグロウン市場の現状をリポートする。(この記事は「WWDJAPAN」2023年1月23日号からの抜粋です)

【プライマル】
ラボグロウンはジュエリー業界を変えられる素材

 「プライマル(PRMAL)」は2020年2月にD2Cブランドとして立ち上げ以来、毎年売上高が倍増している。ジュエリーの型数は約100種類。消費者を飽きさせないように毎月、2〜7型新作を投入している。

 福島剛プライマル代表は、「SNS発信の影響が大きく、売れ筋は新作だ。最近は、ラボグロウンおよびブランドに対する信頼度がアップして客単価が上がっている」と言う。売れ筋の中心価格帯はリングなどが6万〜7万円。ピアス(シングル)は2万〜3万円だ。30代後半の女性が中心顧客。販路は自社ECが中心だが、毎月予約制で行っているショールーミングも好評だ。SNSなどで関心を持った消費者が実物を見に来る。福島代表は、「ブランドを知ってもらい、商品のストーリーを伝えて信頼してもらえる場になっている」とコメント。ラボグロウンについては、海外市場でも伸びるといわれ、業界紙の特集も増えた。「エシカルかつファッション感覚で着用できるラボグロウンはジュエリー業界を変えられる素材。ラボグロウンを扱うメーカーやブランドが増えて、ジュエリー業界で認めざるを得ない状況だ。オークションでもラボグロウンが取り扱われるようになっている」。

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