金沢・老舗酒蔵の福光屋は、“一番風呂の日”(ふ「2」ろ「6」)にちなんだ1月26日、入浴専用の日本酒 “すっぴん酒風呂”(1800mL、税込2750円)をリニューアル発売した。モデルの佐藤晴美とコラボレーションし、サステナブルなパッケージに一新した。福光屋直営各店・通販のほか、一部の酒類販売店で購入が可能だ。
1625年に金沢で創業した福光屋は、“純米蔵”にこだわる老舗酒蔵。古くから「酒蔵の職人の肌はきれい」といわれることにヒントを得て、1980年代後半から、日本酒や発酵の美容成分の研究を重ねてきた。2005年から酒風呂専用の入浴酒“すっぴん 酒風呂専用・原液”(1月で販売終了)を発売。浴槽中のアルコール濃度がお湯で薄まるため、子どもや酒が苦手な人も楽しめるとして支持されていた。
今回、同商品をプライベートで愛用するモデルの佐藤晴美とコラボレーションし、デザインを刷新した。ペットボトルから紙パックへと生まれ変わったパッケージは、ピンクとブルーのバイカラー。「(使い始めたのは)たまたまSNSで見かけたことがきっかけ。『中身で勝負してるぞ!』と感じるレトロなパッケージも気になった」と佐藤。「実際に使ってみると、お風呂を出た後も体がしばらくポカポカ。肌はつるんとするのに、ふんわりとした潤いを感じる。疲れているときは、塩も一緒に入れて“お清め”の意味を込めて使うことも。酒風呂の効果や日本の文化を、若い世代にもっと知ってもらえる機会となれたら」と今回の取り組みについて話す。
福光太一郎・福光屋専務取締役は、「余分な成分は入れず、原材料は国産米と米麹だけ。生産工程でも無駄な負荷がかからないようこだわった。例えば、ボトルの赤色のキャップは、福光屋で醸造するパック酒のキャップを流用した。酒風呂が親しまれることで、日本酒業界全体を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。