2023-24年秋冬コレクションサーキットは、メンズからスタート。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、前シーズンのメンズと同様に大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリのコンビ。パリメンズはいよいよ最終日を迎え、連日のハードな取材で満身創痍の2人ですが、最後まで心は枯らさずリポートを続けました。
10:00 「ルドヴィック デ サン サーナン」
ファッション業界は主に、春夏と秋冬という2シーズンに分かれて動きます。最近は持続可能性の観点から、シーズンのサイクルを再考する動きが活発になっているものの、現状は2シーズンが軸であることは変わりません。そして、持続可能性とは全く異なる角度でシーズンの概念を超越するのが「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」です。この日の最低気温は0度。でも、フロントローはタンクトップです。寒そうだとかツッコむのは、もはやナンセンス。ブランドやファンにとって、肉体こそがファッションであり、ファッションこそ肉体なのですから。
コレクションは、デザイナーのデ・サン・サーナンがファッションに目覚めた当時の衝動を思い返し、丁寧な手作業によって形にしていきます。3週間かけて生地の糸を一本ずつほぐしたシャギー素材のワイドパンツや、余剰在庫を再利用したリブ編みのニット、動きに合わせて繊細なうねりが生じるスカートなどを、ほぼ裸のモデルがまといます。デ・サン・サーナンは「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」の新クリエイティブ・ディレクターに決まり、3月にはデビューショーを控えています。その手腕がいつも以上に問われる今シーズンも、やはりブリーフ一丁のスタイルが登場。もう一度言います、この日の最低気温は0度。ブレません。賛否両論あるスタイルですが、一目見てそれと分かる個性は群を抜いています。何より、フロントローのタンクトップたちの目が輝いていたのが、固定ファンを掴んでいる何よりの証拠でしょう。後日、小雨がぱらつくマレ地区で偶然すれ違ったデ・サン・サーナンは、きれいなチェスターコートにマフラーをぐるぐる巻きにしていました。
11:30 「ダブレット」
次は「ダブレット(DOUBLET)」の会場に向かいます。場所は、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」と同じ住所で屋内ロケーションは想像できたので、少し早めに向かって暖を取りながら、トイレをすませる予定でした。目的地に近づいていくと、屋外の像にバルーンを飾った予想外の光景が徐々に広がっていきます。「……外か」と、誰かが消えてしまいそうなか細い声で漏らしました。何度も言いますが、この日の最低気温は0度。取材した屋外のショーは「ルメール(LEMAIRE)」以来、2ブランド目です。エントランスに着くと、めちゃくちゃ厚着をした防寒対策ばっちりのPRが、元気いっぱいに「外なんです!すみません!」と笑います。「カカロットー!」のテンションで、「ダァブレットー」と心で叫びながらも、何も起こらないショーなんて、「ダブレット」のショーではありません。そして、優しい井野将之デザイナーらしく、ゲストにはブランケットをちゃんと配る心遣い。でも、ブランケットがペラッペラで全然暖かくありません。ダァブレットー。
遊園地のような屋外セットで約30分待った後、いよいよショーがスタートしそうな雰囲気。すると、ネズミやトラ、クマなどのタイツをまとったキャラクターが登場し、ゲストに愛想をふりまいたり、ダンスしたりしています。文字にするとまるでテーマパーク風なのですが、キャラクターたちがリアルすぎて全然かわいくありません。この狂気と笑いが入り混じる空間で、中央に腰掛けていたピンクのクマの着ぐるみが頭を外します。そこでBGMがハードロックに一変し、クマに扮したモデルのUTAさんが早足で駆け抜けていくという、まさかのファーストルック。しかも着ぐるみの頭がバッグになってるし。
その後も、コートの裾近くのボタンをとめるとロンパースのようになる“履けるコート”や、雪が降り積もったような素材感で編み目の穴がはっきり分かるほどありのままにざっくり編んだ“穴と雪の超多いニット”、森林惑星の巨人のように長くも短くもない中毛ばかりで全体を覆った“中ばっかセットアップ”、魚の尾ヒレのような形で履くと人魚のように見える可能性も“あり得るスカート”など、爆笑アイテムが連続します。コスチュームぎりぎりのラインを行ったり来たりしながら、よく見ると、クマが肩車している風のパンツや、手袋を超巨大化させてチューブトップドレス風にするなど、アイデアと技術のレベルが相当高い。特に秀逸だったのは、「スイコック(SUICOKE)」とコラボした“コウモリシューズ”。写真では分かりづらいのですが、シューズの両サイドに付くテープを外すとコウモリが羽を広げた状態になり、羽をたたむとシューズになるのです。
フィナーレでは、シリアスな表情だったモデルたちがにこやかに手を振りながら現れました。“怪物”と呼ばれ、恐れられる存在も、実は人間の固定観念なのではないか。お互いの違いを認め合い、共存する世界になれば、もっとハッピーになるのではないか――そんな井野デザイナーの、多様性への思いが込められていたのです。見る人、着る人を楽しませたいという「ダブレット」チームらしい演出に心は温まり、体はキンキンに冷え切っていました。ゲストの命綱となったペラッペラのキャラクター入りブランケットは、今回の演出に合わせるために100円ショップで大量に仕入れてきたのだとか。ダァブレットー。
14:00 「サカイ」
「サカイ(SACAI)」が、パリメンズに3年ぶりに帰ってきました。マレ地区のル・カロ・デュ・タンプル(Le Carreau du Temple)の会場内は、真っ黒の砂を敷き詰めたシンプルな装飾。ゲストのラッパー待ちで、約50分遅れてショー開始を告げる音楽が流れ始めました。「あれ、これ何の曲だっけ?絶対知ってるのに」と、頭を抱えたまま数ルック目の前を通り、ようやく映画「インターステラー(Interstellar)」のオリジナルサウンドトラックであることに気が付きました。同映画の登場人物の装いやキーとなるモチーフがルックで表現し、作品のファンである私の心をくすぐります。
主人公が着用していた「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」と、2010年からの約3年にわたるコラボレーション以来となる「モンクレール(MONCLER)」との再タッグ、さらに「ナイキ(NIKE)」との協業も披露し、気分は最高潮です。ショーは、メンズ23-24年秋冬&ウィメンズ23年プレ・フォール・コレクションのミックスでした。コラボレーションの背景やコレクションに込めた思いを阿部千登勢デザイナーに聞いたので、別記事のリポートでぜひご覧ください。
15:00 「ナマチェコ」
「サカイ」のショーが終わる頃には、すでに次の「ナマチェコ(NAMACHEKO)」のショー開始時間。デモが行われる日曜日のパリは、大渋滞するのが通例です。車を避けて電車に飛び乗り、「ナマチェコ」のショー会場エスパス・ニーマイヤー(Espace Niemeyer)に到着したのが15時45分。着席するとすぐにショーが始まりました。ギリギリセーフ。
今季は、“Middle Age Grunge”と銘打って、1980年代半ばにシアトルで誕生したグランジの美学に視線を向けました。洋服はねじれ、回転し、非対称となり、伝統的なスタイルに反発するかのようなパンク精神を感じさせます。プリーツドレスやワンショルダーピースを、ニットのボディスーツとスタイリング。深い色を組み合わせたカラーパレット含め、一歩間違えるとトゥーマッチになりかねないギリギリのラインを攻め、キッチュな魅力を放っていました。一方で、ワンハンドルのレザーバッグは、クラシックにもパンクにも適応しそうなアイテム。「ナマチェコ」のバッグを欲しいと思ったのは初めてです。
2018年のデビュー当初は、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」の元ヘッドパタンナーが加わったこともあり“次期ラフ・シモンズ”と言われていました。現在もシルエットこそ異なれど、生地の選び方やアーティーなディテール、配色にはどこか共通点が感じられ、価格帯次第では「ラフ・シモンズ」の顧客が「ナマチェコ」に移る可能性はありそうです。
16:00 「キコ コスタディノフ」
またも移動は早足で、パリ市内を通る唯一の特急電車RERに乗車。「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」の会場であるアンリ4世高等学校へ向かいます。押し押しのスケジュールはここでも取り戻せず、45分遅れでショーが始まりました。図書館内に設けた高台のランウエイを、モデルが時折立ち止まってはポーズを取る、最近ではあまりないショーのスタイル。特に、メンズではなかなか見かけません。
デザイナーのキコ・コスタディノフは今季、メンズウエアの限定的な枠の中で新しいアイデアを表現するため、前衛的なウィメンズの服飾史をたどったといいます。最もインスパイアされたのは、フランス人デザイナーのアン・マリー・ベレッタ(Anne-Marie Beretta)や、ミラノ発「クリツィア(KRIZIA)」、アメリカ人コスチュームデザイナーのアイリーン・レンツ(Irene Lentz)、クチュリエ姉妹による「ソレル フォンタナ(SORELLE FONTANA)」。そして、ディアナ・ファニング(Deanna Fanning)とローラ・ファニング(Laura Fanning)の双子姉妹が手掛ける、「キコ コスタディノフ」のウィメンズラインのデザインコードも踏襲したと述べています。
ウィメンズウエアが良いバランスでメンズウエアへと溶け込み、全体として親しみやすく、柔らかくなったような印象を受けました。ややバルーンになったシャツドレスにケープショルダーを取り付け、ジャケットとスカートをドッギングしたようなコートと、ハンドニットのスカーフとヘッドピースがコレクションに柔らかさをもたらします。ストリートウエアとは少し距離を取り、伝統的なテーラードスーツを、幾何学的なモチーフと鮮やかな色の組み合わせで再解釈。シルエットに変化を与えたジャケットやボトムスに備えたストラップが、構築的なディテールと機能性を兼ね備えたブランドらしさを感じさせました。
「キコ コスタディノフ」のコレクションは、いつもアニメ「機動戦士ガンダム」を想起させます。なんとなく登場キャラクターのユニホームが頭に浮かぶんですよ。コスタディノフはかなりの親日家なので、影響を受けているのかなと勝手に想像しつつ、共感してくれる人がいるとうれしいです。
17:00 「ターク」
日本人デザイナーのトリを務めるのは、森川拓野デザイナーの「ターク(TAAKK)」です。前シーズンはパリメンズ初日にスケジュールされていたのが、今回は最終日に移動し、期待と不安を抱えながらの本番となりました。森川デザイナーの覚悟を見届けようとこちらも力が入っていたものの、ここでまさかの“BB号”ドライバートラップが発生。前のショーから20分だったはずの移動時間が、倍ほどかかっています。ほぼ同時に出発したほかの“BB号”はとっくに着いているのに、われわれが乗り込んだバスだけなかなかたどり着かない。ただでさえ押しているのに、今度こそ絶対に無理だ。そう諦めていたら、ショーの演出を手掛けたKuRoKoの齋藤隆城さんが「待ちます」と粘ってくれていたそうで、今シーズン最後にして最大のギリギリセーフで駆け込みました。
ショーがスタートすると、音楽家の黒瀧節也さんによるBGMは、軽快なドラムが強く響くアップテンポなリズム。今シーズンは、強く、より強く前進していきたいというブランドの姿勢が伝わってきます。その前のめりなスタンスは、テキスタイルでも明らかです。プリントを何回も重ねることでレザーに見立てたライダースジャケットは裾に向かって徐々にウールのテーラードジャケットへと変わり、ジャカードの総柄テーラードは裾に向かってMA-1へと姿を変えます。これまで開発したテクニックを継続させながら、色、柄、仕上げで思い切りフルスイング。「ターク」のテキスタイルは、展示会に行くとすごさが分かります。逆に、ショーだけだと伝わらない部分もあるのは、デザイナー本人もきっと理解しているのでしょう。ショーという瞬間勝負で爪跡を残してやろうという覚悟を感じました。生地を波型に引き裂いたような技法や、編みのテンションの変化でクラッシュを表現したニットなどは、グランジ風味の荒っぽさこそあれど、それさえもスタイルの強さに転換していきます。
印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホ(VINCENT WILLIEM VAN GOGH)の、力強い筆のストロークと鮮やかな色彩を服で再現するかのように、抽象的でありながらリアルで、限りなく生っぽくありながら繊細な技法を忍ばせる。そんな強いアイテムが連続し、フィナーレまで駆け抜けました。森川デザイナーもダッシュしていきました。ショー後にはモデルを並ばせて、ゲストに素材をじっくり見てもらう前回同様の演出。デザイナーに、素材についてじっくり聞きたいところですが、ここは海外ジャーナリストやバイヤーとコミュニケーションするのがブランドには大事です。日本でまた話を聞きたいと思います。
18:30 「ラゾシュミドル」
19年からパリメンズに参加する、ドイツとスウェーデンが拠点のメンズブランド「ラゾシュミドル(LAZOSCHMIDL)」のショーに初めて出席しました。会場は高等学校の体育館。ショー用の照明は設けておらず、ライティングがかなり悪いというのが第一印象です。着席するゲストの顔ぶれをチェックすると、各会場で見かけるファッション業界人はほとんどおらず、おそらくデザイナーの友人たちばかり。なんだか良くない予感……は的中し、共感できる要素が一つも見当たらないままショーが閉幕しました。
コレクションノートには、「生存、幸福、美しさの基本的なニーズを探求したコレクション」と記しています。レインコートや防水素材のウインドブレーカーや、禁断の果実をプリントしたインターシャニットウエア、バラを描いたスイムスーツ風のウエアにフォーファーのコートをまとったルック――私の頭にはクエスチョンマークだけが浮かびます。花柄ブリーフに、ビニール素材のレインコートを着用したルックは、素材感と頭にかぶったフード、足元のスニーカーとの組み合わせが不協和音を奏で、正直不快感すら覚えるほど。「ロエベ(LOEWE)」や「プラダ(PRADA)」のような、哲学的で難解なコレクションを読み解くのは好きなタイプなのに、「ラゾシュミドル」の難解さはそれとは異なるもの。美しさや目新しさがなければ、引かれません。こんなに心揺さぶらないショーもひさびさだったので、ある意味おもしろみはありました。
20:00 「メゾン マルジェラ」
いよいよパリメンズのラストを飾る「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の時間がやってまいりました。ここまで長かった。会場は、昨年移転したという新社屋。エントランスをくぐると、早速すごいことになっています。昨年7月に劇場で発表した、オートクチュールラインに相当する“アーティザナル”コレクションの世界観をインスタレーションで再現しているではありませんか。一部の限られた招待客しか見られないのはもったいないぐらい、細部に至るまで作り込んでいます。この意図は、ブランドが念頭に置く“クリエイティブ・ピラミッド”をゲストの感覚にインプットするため。具体的には、ゲストはこの日ピラミッドの頂点である“アーティザナル”コレクションをセットで体感した後、その下に広がるプレタポルテ“コーエド”コレクションのショーを見て、さらにその下に広がる“アヴァン・プルミエール”のインスタレーションを屋上で体験する仕掛け。同ブランドの“タビ(Tabi)”シューズや香水が市場に広く浸透しているからこそ、コマーシャルの源泉には、コアなクリエイションが存在するというアピールでもあるのでしょう。面白いのは、“クリエイティブ・ピラミッド”の上から下へと順を追って体験していくのに、ゲストたちは地下から屋上へと上っていくこと。感性を試されている気がして、ゾクソクするではありませんか。
今回のショーで披露する23年“コーエド”コレクションには、男女両方のモデルが登場。ショーの日程はパリメンズ最終日であり、オートクチュール・ファッション・ウイークの前日でもあります。つまり、メンズとウィメンズの関係者が両方来られるタイミングでの開催を狙ったのでしょう。メンズのファッション・ウイークでは見かけないアナ・ウィンター(Anna Wintour)米「ヴォーグ」編集長兼コンデナスト(CONDENAST)アーティスティック・ディレクターらも来場していました。
コレクションは、マックス・ブロン(Max Brhon)の“The Future”をBGMにスタートします。“This is the Future”“Revolution”と繰り返す音楽のように、奇抜なスタイルをメゾンのコード“ワーク・イン・プログレス”“デコルティケ”などに沿って構築していきます。クリエイションは、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)が過去の幸せな記憶を振り返り、みんな大好きミッキーマウスにたどりついたことが出発点。シャツのヨークをミッキーの耳のようにくり抜いたディテールは“ロールシャッハ・カット”と名付け、フリンジをあしらってウエスタン風に仕立てます。たびたび登場するミッキーマウスのアイテムは、ビンテージアイテムや余剰素材をアップサイクルして提案するライン“レチクラ”のもので、全てユニークピース。花柄のテキスタイルやキャラクターの刺しゅう、仮縫いのようなステッチ“ワーク・イン・プログレス”の仕立て、色あせたような淡いカラーリングは、家族の服を譲り受けたようにノスタルジックでありながら、服をくり抜く“デコルティケ”を多用するなど、破壊的なエッセンスも含みます。
ミッキーマウスやカウボーイといったアメリカンなムードを、毛織物ブランド「ペンドルトン(PENDLETON)」とのコラボレーションがさらに後押し。“アーティザナル”で披露した、土ぼこりをかぶったような装飾はプリントで再現し、カウボーイのスタイルになじませます。表面的には自由の国のムードを打ち出しながら、シフォンやチュールなどの柔らかい素材を多用したり、服のベースは欧州的ドレスコードを引用したりし、対極のものを切り貼りで遊ぶかのように軽やかに融合。もはやこれは服なのか、作品なのか。そこに、シーズンや性差の概念はありません。確かなのは、アイテム単品で見るとちゃんとプレタポルテだったこと。奇抜なスタイリングやモデルの個性的なウォーキングに目が行きがちですが、つま先がアーモンド型に進化した“タビ”シューズやバッグなどを含め、市場へのキャッチーな提案はしっかり押さえている印象でした。
ショーが閉幕すると、ゲストたちは屋上に上がり、最後に“アヴァン・プルミエール”の映像インスタレーションを体感します。遠くに輝くエッフェル塔を眺めながら、メンズのファッション・ウイークがフィナーレを迎えました。同時に、オートクチュールの開幕を迎えます。これからもファッションは止まることなく、人々の感情を揺さぶりながら、どんどん進化していくのでしょう。激動の日々を振り返りながら、心が熱くなった最低気温0度の夜でした。