伊藤忠商事は、アパレルの回収・リサイクルのエコミット(鹿児島県薩摩川内市、川野輝之CEO)に出資する。伊藤忠は昨年3月に業務提携を締結していた。出資により、伊藤忠は自社で手掛けるリサイクルポリエステル事業「レニュー(RENU)」をさらに強化する。エコミットの川野CEOはリリース内で「ものづくりで世界をリードしてきた日本だからこそ、次はものの循環の仕組みづくりで世界をリードする。エコミットは利便性を求めて発展してきた高度経済成長から、地球の存続を追求して発展する高度『循環』経済成長を生み出すリーディングカンパニーを目指してまいります」とコメントしている。
伊藤忠とエコミットは昨年3月に、ファッションロスゼロを目指す繊維製品の回収サービス「ウエア・トゥ・ファッション(WEAR TO FASHION)」をスタート、リサイクル可能なポリエステル製品は伊藤忠の「レニュー」の原材料として活用する取り組みを行っている。エコミットは伊藤忠からの出資を受け、衣類の回収・リサイクルについて、2019年の約6000tから、3年後の26年に日本の廃棄衣類全体の10%にあたる約5万tの回収を目指す。25年には、回収衣類の自動化設備を備えた「アジア太平洋サーキュラーセンター」の設立を計画している。川野CEOは1月31日の自身の「NOTE」で、ウェディングサービス会社CRAZY WEDDINGの創業者である山川咲氏と徳島県のNPOであるゼロ・ウェイストアカデミー前理事長の坂野晶氏の2人が取締役に就任したことを発表した。