伊藤忠商事が国内販売権を持つ米アウトドアブランド「マーモット(MARMOT)」は、ユナイテッドアローズと協業し、新ライン“マーモット キャピタル”を2023年秋冬シーズンに立ち上げる。生産・販売は伊藤忠が行い、ブランディングや商品企画はユナイテッドアローズが全面監修する。ユナイテッドアローズはこれまでも他社のリブランディングや商品プロデュースに携わってきたが、アウトドアブランドの監修と「ユナイテッドアローズ」の名を冠しない取り組みは初めてだ。
新ライン“マーモット キャピタル”は、登山シーンで培ってきた「マーモット」の機能ウエアをベースに、街中でも着用できるデザインを掛け合わせたアパレルをユニセックスで提案する。ディレクターには、「パープルシングス(PURPLE THINGS)」のデザイナーでモデルとしても活動する菊乃を起用した。同氏は「(アウトドアブランドとしての)歴史ある背景やアーカイブに、自分ならではの“ストリートのエッジーさ”を加えて新たな世界観を表現した。アウトドアシーンだけでなく、ストリートでも着用できる、新たな選択肢を与えるアイテムに仕上がったと思う」とコメントする。
ダウンジャケットなどのアウトドアウエアで知られる「マーモット」は22年秋冬までデサントが伊藤忠とのライセンス契約によって製造・販売してきた。こちらは23年春夏からスポーツアパレルのサードシップ(岡山市、白石智社長)に移る。