リコーは1日、東京・銀座4丁目交差点の「三愛ドリームセンター」の建て替えを発表した。円筒形のビルは1963年の開業以来、銀座のランドマークとして親しまれてきたが、老朽化が進んでいた。3月から解体工事に入り、2027年の竣工を予定する。新しいビルは建築家の小堀哲夫氏が設計する。
三愛ドリームセンターはリコーの創業者である市村清(1900−68年)が、婦人服の三愛(2015年にワコールホールディングが買収)などを含めたリコー三愛グループのシンボルとして銀座4丁目交差点に開館した。ガラス張りの円筒形の建物は、和光と並んで銀座の代表的な景観になった。かつては三愛の店舗などが営業していた。現在は1〜2階には「カフェ・ル・ドトール」、8〜9階にリコーのショールームなどが入っている。
三愛ドリームセンターは近代建築としても重要なため、解体にあたっては建物の形状を360度カメラや3次元画像処理などリコーの最新技術を用いて、デジタルアーカイブとして保存する。