ファッション

「ルイ・ヴィトン」2016-17年秋冬パリ・コレクション

REPORT

ジェスキエール就任から5シーズン。続くLV流ワードローブの探求

ショー後のバックステージでニコラ・ジェスキエールは開口一番「いつも同じことを言うようだけど何度でも言うよ。これは新しいクラシック、現代女性のためのワードローブだ」と強調した。ジェスキエールが「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアーティスティック・ディレクターに就任して5シーズン目。就任以来、バッグだけではなくLV流プレタポルテの提案を続けてきたが、今季もその姿勢は変わらない。トレンチコートやウールジャケットといった普遍的なアイテムに、ジャージドレスやバイカー風レザーパンツなどスポーティーなアイテムを合わせて「ルイ・ヴィトン」流リアルクローズの探求を続けた。

若々しさにつながるコンパクトなシルエットは継続。新しいのは、ビンテージスカーフ風のプリントシルク使いで、アシンメトリーで流れるようなシルエットのドレスやスカートがスポーティーなコレクションにフェミニニティーを加える。

一見するとカジュアルなアイテムも、オリジナルの生地や装飾は非常に手が込んでおり、オートクチュールのよう。アニメの登場人物をほうふつとさせる、赤や白、青のはっきりとした色柄使いはインターシャニットやレザーのはぎ合わせで表現しており、ヘリンボーン風ドレスは白と黒の大量のスパンコールで作られている。最後のシーンでは1940〜50年代のクチュールを想起する構築的なジャケットも登場。実際に着てみるとそのシルエットからは想像がつかないくらい軽くスポーティーな着心地に驚かされる。

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