レッグウエアやインナーの製造販売を行うチュチュアンナ(TUTUANNA)は1月31日、著作権侵害に関する調査結果を報告した。
問題となったのは同社が2021年8月から販売していた「ポメラニアン柄のルームウェア」に使用したイラストだ。イラスト製作者から酷似していると指摘を受けたため、商品デザインを担当したデザイナーに聞き取り調査を行ったところ、デザインの過程で収集した参考資料の中に問題のイラストが含まれていたことが判明したため、同年10月から販売を停止したという。
また、21年春以降に製作販売した全商品について、弁護士を交えて調査した結果、合計19のデザインについて法的な問題があることを確認したため、権利者には謝罪と賠償金の支払いを行った。さらに、追跡可能な範囲で21年以前の商品についても調査を行い、問題のあった商品については権利者への賠償を行ったという。
同社は再発防止に向けて知的財産に関するコンプライアンス研修を実施したほか、「クリエイティブ製作ガイドライン」を策定し、21年10月末からガイドラインに基づいた製作を開始したと報告している。ガイドラインでは、参考資料の記録の義務付けや、デザイン案を確認する段階での検証、製作過程において注意すべき事項などを定めている。