「WWDJAPAN」2月6日号は、2023-24年秋冬メンズ・コレクション速報です。ビッグメゾンが集まるパリ・メンズ・ファッション・ウイークから、ミラノやフィレンツェの見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO以下、ピッティ)」まで、主要3都市で約100ブランドの現地取材を通して、次シーズンのメンズ市場を分析します。
23-24年秋冬シーズンのメンズは、“フォーマル”と“アメリカ”が2大キーワードです。パリの有力ブランドはフォーマルのトレンドが継続し、テーラリングをベースにエレガンスとストリート、デコラティブとミニマルなど多様化が進みます。フォーマルという限られたゾーンで多数のブランドがひしめき合う中、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は日常着の定番であるスエットのセットアップを用いて荘厳なエレガンスを表現し、鮮烈なインパクトを残しました。このように多様化するスタイルをマップ化し、各ブランドの傾向を分かりやすく紹介します。
もう一つのトレンドは、アメリカです。ミッキーマウスを着想源にした「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」をはじめ、「フェンディ(FENDI)」「グッチ(GUCCI)」などのミラノ勢も、カウボーイやカレッジ、グランジといったアメリカを想起させるキャッチーなスタイルを披露。「ジバンシィ(GIVENCHY)」「サカイ(SACAI)」など、注目ブランドのモードなアメリカンをまとめました。
「ピッティ」は、前回よりも来場者や出展社数が大幅に増え、コロナ前の活気を徐々に取り戻しつつあります。しかし合同展ビジネスは過渡期を迎えており、「ピッティ」も同じです。3日間の現地取材を通じて、会場の雰囲気や変わった点、出展社が本音で語るメリットや課題など、メンズ最大の見本市の現在をリポートします。
ほかにも、メンズ・コレクションデビューを飾った「エトロ(ETRO)」のマルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)=新クリエイティブ・ディレクターのインタビューや、人気連載「ミステリーショッパーが行く!」ではトゥモローランド運営の「スーパードットマーケット(SUPER DOT MARKET)」を調査するなど、情報盛りだくさんでお届けします。
SAINT LAURENT
COURTESY OF SAINT LAURENT