三越伊勢丹ホールディングスの2023年4〜12月期連結業績は、小売業の売上高に相当する総額売上高が前年同期比20.3%増の8196億円、営業利益が同8.1倍の245億円、純利益が同21倍の195億円だった。コロナ影響緩和による来店の増加で、主力の百貨店業が大きく業績を伸ばした。
百貨店業の総額売上高は前年同期比18.4%増の7613億円。都心店の業績回復傾向が顕著で、首都圏5店を運営する子会社三越伊勢丹の売上高は、コロナ前の18年比で1%増。伊勢丹新宿本店の第3四半期(10〜12月)の売上高は、第1・第2四半期に続き、三越と伊勢丹の統合後(2011年〜)最高となった。「客数はコロナ前の8割程度にとどまるが、平均客単価ははるかに高い」(同社広報)。一方、それ以外の地域店の合計売上高は18年比8%減と回復が遅れている。
足元の好調を踏まえ、通期業績予想を上方修正する。23年3月期は総額売上高1兆800億円(前回予想は1兆750億円)、営業利益260億円(同240億円)、純利益255億円(同240億円)を予想する。
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