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TikTok×販売力でZ世代の心をつかむ 渋谷109の好調ブランドは?(2022年下半期)【ビジネスリポート先行公開】

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 渋谷のランドマークとして、トレンドに敏感なZ世代の購買傾向を捉えるのが渋谷109だ。2022年下半期は、スイートガーリー系やトレンドセレクト系のショップを集積する6、7階を中心に売り上げが復調。「フィッテイング強化」「ECとギャップがないショップ作り」といった“リアル”の価値向上が、来店客の心を捉えた。好調ショップや春のリニューアルの構想をSHIBUYA109エンタテイメントの丸山康太SHIBUYA109渋谷店総支配人に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年2月27日号付録ビジネスリポートの先行公開です)

WWD:2022年下半期を振り返ると?

丸山康太SHIBUYA109渋谷店総支配人(以下、丸山):復調しているが、売り上げに波があった。7~12月の売上高は、前年同期比33%増、19年度比で同20%減だった。入館者数は同50%増、19年度比で同26%減だったが、19年は渋谷109の40周年で過去最高の入館者数を記録した年だった。8月以降は中国のゼロコロナ政策で商品の入荷が遅れたテナントがあり、11月は気温の影響で冬物の動きが鈍かった。12月は、24、25日が土日だったこともあり売り上げは伸長。22年の最高入館者数も記録した。初売りは、第6波が来ていた22年と比べて、開店前に約7倍のお客さまが並んだ。しかし、クリスマスほどは盛り上がらなかった。行動制限がなかったので、年内に買い物を済ませて、数年ぶりに田舎に帰省したり、海外に遠出したりする人が多かったと推測する。

WWD:インバウンド売り上げは?

丸山:徐々に回復しているが、戻り切らない状況でも19年比で80~90%の売り上げが取れている。円安だし、夏に向けて期待したい。

WWD:好調フロアは?

丸山:特に好調なのは6、7階だ。6階を中心とするスイートガーリー系は、同40%増。アイドルのライブやディズニーランドなどの“お出かけ需要”を上手く取り込めた。7階を中心とするトレンドセレクト系は、同45%増。“やみかわ系”“Y2K”といったキーワードを押さえて、トレンド感のある普段使いの商品をしっかりと提案できた。

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