一般社団法人富岡シルク推進機構(群馬県富岡市、高橋純一理事長)はこのほど、ファッションデザイナーの丸山敬太が手掛ける「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」とコラボしたシルクスカーフを発売した。富岡製糸場の場内とオンラインショップで取り扱う。
コラボスカーフは2種の柄を用意。「ボタニカルチェリー柄」(3万5200円)は、富岡シルクを100%使用。「ケイタ マルヤマ」のアーカイブから引用・改良した、日本の桜がモチーフのモダンな絵柄だ。今回のコラボのために描き起こした「スーベニア富岡柄」(9900円)は、「富岡の思い出を持ち帰るようなお土産がコンセプト」(丸山デザイナー)という、絵画調のシックなデザイン。シルクコットン素材で手に取りやすい価格で提案する。
富岡市では、養蚕・製糸技術やシルク文化の継承を理念に、同法人の前身となる富岡シルクブランド協議会が2008年に設立された。養蚕業者、製糸業者、絹加工業者、販売業者が一体となり、高品質なシルク製品の開発・販売を進めてきた。大日本蚕糸会の調べによると、国内に流通する純国産(国内で原料を調達・加工した絹製品)のシルクは1%以下。「富岡シルク」は富岡産の繭(シルクの原料)を100%使用したシルクとして希少価値と品質をアピールする。協議会は22年に現名称へ改称後、「富岡シルク」のブランド価値と普及促進への取り組みを進めており、コラボスカーフはその一環として企画した。