アメリカ・ブルックリン発のクリエティブエージェンシー「ミスチーフ(MSCHF)」が発表した、超巨大ラバーブーツがSNSを中心に話題を集めている。
このブーツは、アメリカの人気テレビアニメ「ドーラといっしょに大冒険」に登場する、猿のブーツに着想を得て制作したという。ボディーにはTPU素材とEVAソールユニットを採用し、靴底にはデボス加工で施したブランドロゴという、“あえて”極限まで無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインだ。「ミスチーフ」は「このブーツは全く足のかたちをしていないが、非常にブーツのようなかたちをしている。靴を足の形に合わせてデザインする必要はない」と説明。価格は350ドル(約4万6000円)で、2月16日(現地時間)から「ミスチーフ」の公式オンラインストアと公式アプリ「スニーカーズ(Sneakers)」で取り扱う。
SNSでは、そのインパクトのある見た目と共に、イメージビジュアルのモデルに人気インフルエンサーのサラ・シュナイダー(Sarah Snyder)を起用。さらにNBA随一のファッショニスタと称されるオクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス=アレクサンダー(Shai Gilgeous-Alexander)が着用したことで、一躍話題となった。
「ミスチーフ」は、2016年に設立。イエス・キリストと「ナイキ(NIKE)」による架空のコラボ“エア マックス 97(AIR MAX 97)”をはじめ、本物の人間の血液を詰めた“サタン シューズ”、100日間開封せずに返品すれば1000ドル(約13万円)を現金で返金する100ドル(約1万3000円)のミステリーボックス、3万485ドル(約399万円)で購入した現代芸術家ダミアン・ハースト(Damien Hirst)の作品を88個に切り刻んでバラバラに販売するなど、そのウィットに富んだ企画力から“インターネット界のバンクシー”と称されている。