ファッション

750社が出展する見本市「ファッションワールド 東京 春」が4月開催 Z世代やウエルネスライフに訴求する注目のブランドは?

 日本最大級のファッション展示会「FaW TOKYO(ファッションワールド 東京)2023春」が4月5〜7日、東京ビッグサイト西1・2ホール、東7ホールで開かれる。昨年開催から2倍(400社増)の750社が出展し、製品や生地、デジタルサービスなど、ファッションに関わるあらゆる“トレンド”が一堂に集う。中でも「Z世代」「サステナビリティ」など業界の最重要キーワードを押さえた、注目のコンテンツをピックアップする。

サステナブル×ファッション性
Z世代に訴求する
新進気鋭ブランド

 サステナブルに配慮していることは、特にZ世代の若者から選ばれる重要な条件の一つだ。「FaW TOKYO」では、環境に配慮したユニークな素材をファッショナブルに昇華したアイテムがそろう。「オクタングル(OCTANGLE)」のバッグは、台形の半透明のボディーとビビッドカラーの持ち手のコントラストが印象的。廃棄されたビニール傘を何層も圧着した再生素材で作ることで、雨や汚れに強く、軽量でタフな仕上がりだ。クラウドファンディングサービスで支援総額1400万円以上を集めたチル・ジャパン(福岡)の「パント-ポーラ(PANTO-POLA)」の防水ブーツも、コーヒーかすをリサイクルしたマテリアルで製造。軽くて疲れにくく、コーヒーのニュアンスを感じるおしゃれなカラーで、アウトドアからタウンユースまで幅広く活躍する。

ウエルネス志向の
ライフスタイルに
“刺さる”ブランドも豊富

 健康によりよく生きようという「ウエルネス」の考え方は、コロナ禍を経て社会に浸透・定着しつつある。温熱効果やイージーケアなど、日々の暮らしをアップグレードする機能性を備えた製品やテキスタイルメーカーが続々登場している。増井(大阪)の「エレフラックス™️(ELE FLUX™️)」は、導電ファイバーを配合した保温素材。静電気を抑制するなど冬場の使用に適した高機能素材でありながら、家庭洗濯可能なイージーケアの防寒グッズを提案する。インターテキスタイルイノベーション(大阪)は米国発インテリアブランド「ヤーサ(YAASA)」を紹介する。オーガニックコットンと天然ミネラル配合素材で作られたブランケットは、柔らかな肌触りと赤外線による温熱効果が、自宅でのリラックスタイムをサポートする。

在庫問題やサプライチェーンを
DXで鮮やかに解決

 DX(デジタル・トランスフォーメーション)が課題の企業にとっても、「FaW TOKYO」は来場の価値がある。「ファッションDX EXPO」のエリアには、収益改善やサプライチェーン改革に役立つサービスのベンダーが一同に集う。Sally127(東京)の「バーチャル試着室」は、“リアルを超える”を合言葉に開発したサービスだ。スマホのカメラに対象者を写すだけで、商品を試着した際のサイズ感や似合う/似合わないを確かめることができる。専用のアプリケーションは不要で、ECサイトへ埋め込むだけと、導入が手軽なのもメリットだ。

「メタバース」のエリアを新設
未来のファッションビジネスがここに

 メタバース関連サービスの展示エリア「メタバースファッションラボ」は、今回初めて設置した。スタートアップ企業や大学・研究機関が参加し、店舗空間やデジタルプロダクトのデザイン・制作、バーチャル接客・試着サービスなどを出展する。まだ開発途上のサービスも多いが、最新技術をテコにしたビジネスのアップデートを考える企業担当者は必見の内容となっている。

INFORMATION
FaW TOKYO(ファッションワールド 東京)2023春

期間:2023年4月5(水)〜7日(金)
時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:東京ビッグサイト 西1・2ホール/東7ホール
住所:東京都江東区有明3-11-1
入場料:入場チケット持参者は無料(入場チケットがない場合は1人5000円)

問い合わせ先
RX Japan FaW TOKYO(ファッションワールド)事務局