メンズで継続するフォーマルのトレンドは、さらにスタイルが多様化。イージーフィットのカジュアルなテーラリングが主流だった昨今から、よりストリート色を強めて自由なムードを表現するブランドもあれば、エレガンスに徹して存在感を示すメゾンもあった。ここでは、代表的な傾向を大きく4つに分け、各ブランドのスタイルの傾向を分析。普遍的なスーツだからこそ、デザイナーの考えやブランドの目指すスタイルが分かりやすく伝わってくる。
DIOR
柔らかく躍動するエレガンス
“再生と若返り”をテーマにした長編詩「荒地」とメゾンの歴史を重ね、イヴ・サン=ローランが同ブランドを指揮した時代に着目。文学的モチーフである“大河”を、伝統的な漁師のワークウエアで表現した。柔和なシルエットと躍動的なボリュームをアーカイブから引用し、テーラリングでは柔らかな生地と丸み帯びたショルダーラインでカジュアルを結び付ける。装飾や柄使い、アクセサリーで現代風のエレガンスも調和させた。
ETRO
新デザイナー初のメンズを披露
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