地域密着型で、地元の生活に根差した館である玉川高島屋S・Cは、2024年秋に開業55周年を迎える。コロナ禍で地元で消費をした富裕層が活発な移動を再開しつつあるなか、どんな価値を提供していくのか。東神開発の森脇公一・営業本部玉川事業部第1営業グループ グループマネージャーに聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年2月27日号付録ビジネスリポートの先行公開です)
WWD:2022年下半期の商況は?
森脇公一・営業本部玉川事業部第1営業グループ グループマネージャー(以下、森脇):館の売上高は前年同期比8.7%増。客数は微増だった。コロナ禍前に比べると、客数は戻りきっていないが、客単価は上がっているという状態。引き続き、特選ブランドや高額商品は非常によく動いている。行動制限もなくなり、特に12月の売上高は、19年比も前年もクリアした。
WWD:好調なカテゴリーは?
森脇:「モンクレール(MONCLER)」や「カナダグース(CANADA GOOSE)」のダウンなど、アウターはアイコンになるものが非常に伸びた。お客さまはピンポイントで買いに来るので、12月まで在庫を確保できているかが、勝負の分かれ目になった。また、ブーツやヒールの動きが復活し始めた。オンでもオフでもちょっとキレイに着られる、そこを提案したところが売り上げを伸ばした感がある。
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