「フェンディ(FENDI)」は11日、最新のグローバルコンセプトを踏襲した新旗艦店「パラッツォ フェンディ 表参道」を移転オープンする。ウィメンズとメンズの複合店舗となる同店は国内最大級の店舗面積で、地下1階・地上2階の3フロアで構成。全カテゴリーをそろえ、「フェンディ カーサ(FENDI CASA)」のホームアクセサリーとキッズコレクションは同店で初の取り扱いとなる。
同店のコンセプトは、 ブランドの創業地である「ローマ」だ。印象的なファサードは、ローマの古典建築を再解釈し、ガラスのウインドーに配したアイコニックな15個のアーチが、本社を構える建築物「イタリア文明宮」をほうふつとさせる。インテリアは、フロアごとに異なる大理石をふんだんに配したダイナミックかつ温かみのあるデザインで、随所にモダンアートや椅子を配し、邸宅のような雰囲気だ。オープンに合わせて来日したセルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)フェンディ会長兼CEOは、「“パラッツォ”は、イタリア語で建物、館や邸宅を意味しており、『パラッツォ フェンディ 表参道』には『フェンディ』の館にようこそ、という気持ちを込めている。この新旗艦店で“フェンディ・ユニバース”をフルで堪能し、新しい発見をしてほしい」と話している。
1階の入り口は、“ピーカブー(Peekaboo)”や“バゲット(Baguette)”といったアイコニックなウィメンズ コレクションのレザーグッズが主役。アクセサリーのカウンターでは、ミンクで覆ったハイスツールで客をもてなす。奥にはキッズコレクションとスポーツグッズやゲームといった遊び心あるアイテムが並んでいる。2階はウィメンズのウエアとシューズ、ファー、食器などのホームコレクションを華やかなインテリアの中で展開。地下1階はメンズで、大理石に温かみのある木材を組みわせたコンテンポラリーな空間に、最新コレクションやレザーグッズ、アクセサリーをそろえる。
「フェンディ」は、2025年にブランド創設100周年を迎え、日本上陸からも50年を超える。同店は日本の長年の顧客から若い世代まで、幅広い顧客層を受け入れる存在となりそうだ。10日に同店を訪れたキム・ジョーンズ(Kim Jones)「フェンディ」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターは「東京は自由だし、人々が自分らしく振る舞っている場所。時代に合わせて、さまざまなタイプの女性に『フェンディ』の服を着てもらいたいので、より多くの対話をしていきたいと思っている」と語った。