「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」が、2023-24年秋冬コレクションをパリで2月10日(現地時間)に発表した。会場は、17世紀に劇場兼ダンスホールとして建設され、1978年からナイトクラブとして営業する「ル パラス(Le Palace)」だ。エディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターが16歳の頃から頻繁に訪れ、クチュリエになると決意した原点のクラブであり、2018年に50歳の誕生日を祝った節目の場所でもある。この伝説的なナイトクラブに、黒に身を包んだ音楽関係者や芸術家、著名人らが来場した。印象的だったのは、レザーにベルベット、サテンやデニムと、ブラックの異素材を組み合わせていたこと。コレクションではスキニーボトムの提案が目立ったのものの、この日のゲストはフレアやリラックスシルエットなどバリエーション豊富で、足もとはサンティアゴブーツが主流だった。来場者の多くは、ショー後に同会場でザ・マーダー・キャピタル(The Murder Capital)とザ・リバティーンズ(The Libertines)が演奏を行ったアフターパーティーに参加し、眠らない夜を過ごした。