ファッション

「MCM」のグローバル・ブランド・オフィサーが退任 初のプレタポルテなどファッション面の強化に貢献

 「MCM」のクリエイションやアートディレクションを率いてきたダーク・ショーンベルガー(Dirk Schoenberger) =グローバル・ブランド・オフィサーが、静かにブランドを去った。同ブランドによると、今後はクリエイティブチームが引き継いでいくという。

 ドイツ・ケルン出身のショーンベルガーは2018年、「MCM」のグローバル・クリエイティブ・オフィサーとして加わり、22年にグローバル・ブランド・オフィサーに昇進した。それ以前は「アディダス(ADIDAS)」のクリエイティブ・ディレクターとして、リック・オウエンス(Rick Owens)やラフ・シモンズ(Raf Simons)、カニエ・ウェスト(Kanye West)らとのコラボコレクションを手掛けたほか、“スタンスミス”などクラシックスニーカーの人気復活に貢献。彼の今後については明らかになっていない。

 現在は韓国のソンジュグループ(SUNGJOO GROUP)傘下にあるミュンヘン発の「MCM」は、声明の中で、「ショーンベルガーは製品デザインとブランド体験を高める重要な触媒として、グローバルなクリエイティブ戦略を主導してくれた。特に、レザーグッズブランドからフルルックを提案するブランドに変貌させる上で、中心的な役割を果たした」と述べた。一方、ショーンベルガーは、「ドイツにルーツを持ち、韓国で再び活性化し、世界中で大きな存在感を示しているこのブランドにとって初めてのプレタポルテ・コレクションに、熱心かつ情熱的なクリエイティブチームと一緒に取り組むことができた。『MCM』は、世界中の優れた才能とつながり、画期的なコンセプトを開発するプラットフォームを与えてくれた」とコメントしている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。