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ルックHD最高益 22年12月期、「アー・ペー・セー」など好調で韓国20%増収

 ルックホールディングス(HD)の2022年12月期連結業績は、売上高が546億円、営業利益が37億円、純利益が26億円だった。会計基準の変更に伴い、前期比の比較は出していないが、同じ基準を適用した場合には売上高が11.7%増、営業利益が49.8%増、純利益が同46.8%増となる。中期経営計画で発表した純利益は過去最高を更新した。

 21年12月期に初めて海外と国内が逆転した売上高は、当期も国内275億円(参考前期比0.9%増)、海外332億円(同20.0%増)と成長力の差が出た。海外の大半を占める韓国のアパレル関連売上高が22%増の283億円になった。韓国の好景気を受けてインポートブランドの「サンドロ(SANDRO)」「マージュ(MAJE)」、2月に販売開始した「アー・ペー・セー ゴルフ(A.P.C GOLF)」が想定以上に売れた。

 国内は不採算事業の整理もあって売上高は微増にとどまったが、値引き抑制などの成果もあって営業利益18億円(同56.3%増)と収益性は大幅に改善した。15日に会見した多田和洋社長は「円安によって商品価格を上げたものの、ブランド価値と商品価値が認められ、(主力の)『マリメッコ(MARIMEKKO)』や『イルビゾンテ(IL BISONTE)』などは好調を維持できた」と話した。

 23年12月期は売上高550億円(前期比0.6%増)、営業利益38億円(2.6%増)、純利益28億円(同5.1%増)を予想する。引き続き値引き抑制と在庫コントロールに注力し、収益性を高める。

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