バッグ大手のサマンサタバサジャパンリミテッドは、2023年2月期連結業績の純損益が20億円の赤字になりそうだと15日に発表した。従来予想は1億円の黒字だった。22年2月期の21億円の赤字から巻き返しを狙ったものの、バッグの稼ぎどきである年末商戦が低調に終わり、計画値に大きく届かなかった。最終赤字は7期連続となる。
売上高は従来予想307億円を251億円に下方修正する。コロナの感染拡大で商業施設の休業を余儀なくされた22年2月期の253億円を下回る。販管費を抑制したものの、売り上げ不振の穴を埋めることはできず、営業損益も従来予想3億6000万円の黒字を18億円の赤字に修正した。
同社は名古屋で保有する土地・建物の譲渡を発表。特別利益として譲渡益6億7900万円、特別損失として固定資産にかかる減損損失9億5000万円(未確定)を計上する予定で、最終赤字にはこの金額を織り込んでいる。