中国コスメ「花西子(FLORASIS)」がポップアップストアをアットコスメトーキョー1階で2月15〜21日に開催中だ。海外で初のオフラインイベント開催となる。ポップアップ開催を前に行われたメディア向け発表会には花西子の飛慢(フェイマン、Fei Man)共同創業者が登壇し、「日本は世界で最も成熟したビューティ市場の一つであり、文化的にも通じ合うところがある。日本での展開を基にグローバル事業をさらに拡大したい」と意欲を語った。
日本市場ではオフラインのタッチポイントを重視しているといい、「われわれの商品はデザインだけでなく中身もクオリティーの高さにこだわっており、高級感のある場所で販売したいと考えている。中国では昨年12月に単独旗艦店をオープンした。日本でも商品を売るだけでなくブランドの美学を伝えられるブランド展開を検討している」と話す。
ポップアップではブランドの人気商品のほか、新商品“双蓮(そうれん)彫刻ハイライト”2色と、古代中国の詩文集からインスピレーションを得た“洛神賦限定コレクション はつ恋”からアイシャドウとリップ2色を発売する。また、ブランドの代表商品である“百花同心錠 彫刻リップ”のパッケージを中国の無形文化遺産芸術である金糸細工で作り上げた時価600万円の黄金の彫刻リップを展示する。
「花西子」は“花で美しくなる”をコンセプトに、中国5000年の歴史・文化への知識を生かした研究開発、中国伝統文化や物語を散りばめたデザインやメイクアップが特徴。中国での売り上げは2021年時点で54億元(約1080億円)に達し、昨年のダブルイレブン(独身の日、W11)ではTモール(天猫)メイクアップブランドランキングで1位に入るなど支持を集めている。
国外展開は17年のブランド設立当初から目指してきたといい、21年3月にはその第一歩として日本アマゾンで展開を開始。“百花同心錠 彫刻リップ”は即日完売し、話題を呼んだ。現在はオンラインサイトを通じ、100以上の国と地域で販売する。