アダストリアは21日、「フォーエバー21(FOREVER21)」のポップアップストアを東京・渋谷に開いた。平日にもかかわらずオープンの11時には20人ほどが並び、その後も店内は定員の40人前後の客で賑わいを見せた。SNSやネットニュース、テレビの露出も多いため、夕方にかけて客足はさらに増える見通しだ。26日まで営業する。
ブランドのターゲットである20〜30代の女性がたくさん訪れた。20代の女性は「久々に見ることができて新鮮だった。原宿にお店があった頃はよく通っていたので、再上陸はうれしい。(前に比べて)値段が高くなったといっても、それほどではないので安心した」と話した。やはり撤退前の「フォエバー21」のファンだったという30代の女性も「前よりも生地がしっかりしていて、高見えする(価格が高く見える)。ニットがかわいかったので(ECで)注文してみようと思った」と言う。
店内のフォトスポットだけでなく、店外でノベルティの黄色いスマホケースやトートバッグ、ブランドロゴで埋め尽くされたショーウインドーを撮影する姿が絶えなかった。
同日オープンした公式ECサイトに併せ、実際に商品を試着できる実店舗として企画された。いわゆる「売らない店舗」であり、店頭に並ぶ服は試着できるが、購入はECの利用を促す。販売するのは2型のスエットシャツのみだ。実店舗の体験価値を高め、SNSでの拡散を狙う。