2月22日に2023-24年ミラノコレクションが開幕しました。1月のメンズに続いて「WWDJAPAN」は取材を詰め込める限り詰め込んで、現地からリアルな空気とともに速報をお届けします。中国からの取材陣が戻ってきたこともあって、会場はどこも熱気があり、それに応えるように気合の入ったショーが多く、見ごたえ十分です。初日から過密進行につき、1日を2回に分けてお届けします。それでは前半のハイライトをどうぞ!
2月22日(水)11:00
「ウィークエンドマックスマーラ」「マックスアンドコー」
ミラノの街を歩くと広場を囲む店がほぼ丸ごと「マックスマーラ」グループの店だったりして、その存在感の実感します。今朝は「ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND MAX MARA)」がイギリスのスタイリスト、ケイト・フェランと、「マックス アンド コー(MAX&CO.)」が日本でもおなじみのファッションアイコン、アンナ・デロ・ルッソ(Anna Dello Russo)と、それぞれカプセルコレクションを発表。ケイトは白シャツの襟の立て方が粋で、アンナは発表したペンシルスカートが似合う相変わらずの美脚でした。
12:00 「ブルネロ クチネリ」
2月27日発売予定の「WWDJAPAN」の売れ筋特集「ビジネスリポート」でも、いくつかの百貨店が売り上げ上位に上げている「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」の展示会へ。聞けば20代から40代の若手経営者やタレントさんにファンが増えており、その影響力が大きいとか。女性は靴からユーザーになる人が多いそうで、今季はローファーに注目。長く着られる上質な服が多いのがミラノの特徴ですが、その代表格ですね。ほおずりしたくなる素材、思わず二度見する職人技が満載でした。勝手な妄想ながら、石田ゆり子さんが似合いそう。
13:00 「ディーゼル」
今、ミラノで最もアツいのがグレン・マーティンス(Glenn Martens)による「ディーゼル(DIESEL)」でしょう。挑発的な着こなしの来場者多数、のため、会場前のスナップ隊のボルテージが時間の経過とともにうなぎ上りです。そしてショーはそれ以上に挑発的。会場中央には20万個!のコンドームの箱が山積みで「安全なセックスをもっと楽しもう!」と盛大なメッセージを送ってきます。それってつまり、大きなLOVE、のメッセージですよね。
ショーでは肌見せ×デニムのルックが続き、その生地の斬新さに目を奪われます。肌見せと言っても素肌は極々薄い生地で覆われており、レーザーカットなど高度な加工技術が施されていることが分かります。ニカ~っと笑った人の口元のクローズアップのプリントなど、ポップでちょっとグロテスクなアイデアが随所に。SNSで切り取りたくなる要素が満載です。サステナビリティの取り組みにも超本気である点も、サステナ担当としては見逃せません。
13:30 「ホーガン」
トッズグループの「ホーガン(HOGAN)」が、今秋から日本に再上陸と聞き、展示会へ。ターゲットは「H世代」。「HOGAN」のHから取った造語で、つまりはヤングです。価格も「トッズ」より抑えています。レザースニーカーで有名な同ブランドですが、今季はそのスニーカーの素材を使った厚底がポイント。スニーカーソールのローファーが売れそうです。めっちゃ軽い!
本日はここまででお休みなさい。22日の後半もお楽しみに!