阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店に4月12日オープンする新ゾーン「グリーンエイジ(GREEN AGE)」の詳細を発表した。8階フロア中央の約2300平方メートルに“人と自然の共生”をコンセプトに掲げ、ファッション、食、雑貨、ビューティなど約40ブランドを集積する。「ザ・ノース・フェイス」「サタデーズNYC」などのスポーツ系ブランドから「ステラ マッカートニー」の新コンセプトショップ、「プラダ」「ロエベ」「ミュウミュウ」「クロエ」といったラグジュアリーブランドまで、百貨店のフロア構成では一緒に並ぶことのなかった顔ぶれが共存する。循環型社会の実現を目指した新サービスも随所で行う。
目玉の一つである「ステラ マッカートニー」の新コンセプトショップ「ステラズ ワールド バイ ステラ マッカートニー」(5月17日オープン)は、阪急うめだ本店と共同開発した実験型コンセプトストア。ビーガン、ベジタリアンのメニューを提供するカフェに、サステナブルな素材で作られたオリジナルアイテムを販売する売り場を併設する。
「ロエベ」は「ロエベ リクラフト」の屋号で自社の革製品の修理と補修を行うとともに、余剰レザーから作ったバスケットバッグなど独自商品を販売する。「ミュウミュウ」「プラダ」もサステナブルな商品を多数そろえる。
スポーツ系、ファッション系ブランドも充実しており、「メゾンキツネ」「ニュートラルワークス.」「ザ・ノース・フェイス」「サタデーズNYC」「ウィンダンシー」などが並ぶ。
他にも自主編集売り場「グリーンエイジエディット」には、電動アシスト機能を搭載したスポーツ自転車やカヤックを並べる。コンシェルジュサービス「リ コンシェルジュ」ではアウトドア用品のレンタル、不用品の下取りやリユース商品の販売、持ち込まれた製品の修理やリメークなどを行う。さまざまなイベントなどを実施するスペース「コミュニティパーク」も設ける。
売り場の内装もサステナブルを掲げており、間伐材を積極的に使うほか、廃棄予定だった衣料をアップサイクルして作った椅子を置く。部品の組み合わせでさまざまな用途に対応できるモジュール什器も導入し、レイアウト変更の際の無駄を省く。