ニットアパレルのジム(東京、八木原保社長)は、婦人服のニットブランド「ア プラクティスド ハンド(A PRACTICED HAND)」を2023年秋から販売する。パーソンズ美術大学やロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校を卒業し、ニューヨークやロンドンのブランドで経験を重ねたデザイナーと協業する。
ブランド名の「ア プラクティスド ハンド」は「熟練」を意味する。ジムが60年近い歴史の中で培ってきたニットウエアの糸や編み地の技術力と、アート性の高いデザインを持ち味にするデザイナーの発想を掛け合わせる。ファーストコレクションでは英国の伝統的なアーガイル柄、着物に用いられてきた柄、東北地方に伝わる襤褸(ぼろ)の柄など、さまざまな文化から着想を得た実験的なニットを企画した。着せ替え人形に見立てたモデルのルックで世界観を表現する。価格は3万〜7万円台。
3月3〜5日に東京・渋谷のジンナンハウスで展示会を開く。業界関係者だけでなく一般の人も入場できる。