「フィン(FINN)」は、東京・三軒茶屋にある古着屋「ルイク(LUIK)」の系列店として、学芸大学に2021年にオープンした。“女性に向けたアンビエントなライフスタイルを提案する”をコンセプトに掲げ、温かみのある古着とブランドの新品、ホームグッズを扱っている。田中有美「フィン」ストアマネジャーに、ショップの魅力や古着を取り入れたおすすめのコーディネートを紹介してもらった。
店内は、石やウッドなどの天然素材を生かした温かみのある家具で構成。開放感溢れる空間に並ぶのは、アメリカとヨーロッパで買い付けた古着で、シャツやニット、アウター、パンツ、ジュエリーなど、古着初心者でも取り入れやすいデザインの商品が多い。いずれも素材や生産国、デザインにこだわりながら丁寧にセレクトしているものばかりだ。例えば、モヘアのニット。田中ストアマネージャーは「時代が新しくなるにつれて、モヘアウールの天然素材のみをブレンドしているものは少ないんです。今は昔と比べて技術が発展しているため、モヘアのパーセンテージが高くても、化学繊維を混合しているものが多いです。だから昔のモヘアは貴重品であり、こういった素材感を意識したアイテムを提供しています」と語る。
同店ならではのこだわりは、新品のセレクトアイテムにも表れている。「ミスターイット(MISTER IT.)」のアウターはインパクトあるデザインだが、取り外し可能な襟やリバーシブル仕様であるため、古着との合わせも考えて仕入れている。「マイディ(MAYDI)」のニットは、パタゴニア産のメリノウールを使用しているため、カシミアやアルパカと同じぐらい柔らかく肌触りがいい。
バリエーション豊富なホームグッズ
「フィン」のもう一つの魅力は、ホームグッズも同じ空間で販売していること。コロナ禍で在宅時間が増えたこと、また服も好きだがライフスタイルも充実させたいという大人の女性に向けて、花瓶や食器、オブジェなどのアイテムを取りそろえている。「古着同様にアメリカとヨーロッパから仕入れたものが多く、季節ごとに素材や色味など、扱うアイテムも変えています。実は、店内に飾っているアートも全て購入できるんですよ」。そんなバリエーション豊富な品ぞろえであることから、ホームグッズを買いに来る男性客もいるほどだ。
おすすめのコーディネート
「フィン」のインスタグラムでは、古着を取り入れたコーディネートを提案している。田中ストアマネージャーがモデルとなり、シャツのレイヤード術やアクセサリー使いなど、ビンテージ初心者でも参考にしやすいスタイリングを見ることができる。
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「クロップド丈がトレンドなので、『マイディ』のニットをセレクト。丈が短いため、ウエスト部分にデザインのあるパンツを合わせました。『エスカーダ(ESCADA)』は派手な柄や色のものが多いんですが、ベーシックカラーのアイテムもあるので、このように優しい印象に仕上げることもできます」
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「寒い時期には、レザーコートにポンチョのようなショールを羽織ってみるのもおすすめです。ウールのコートにニット素材のものを合わせると、どうしても野暮ったくなってしまうので、艶感のある素材のアウターとスタイリングするとモダンな雰囲気になります」
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「『ヘインズ(HANES)』の1960年代のパーカとミリタリーテイストのジャンプスーツ。全体的にボリュームがあるので、パンツの裾を細身のロングブーツにインしてメリハリをつけました。ヒールで女性らしさもプラス」
■フィン
住所:東京都目黒区鷹番2-13-3 TSビル 1F
時間:月〜金 13:00〜18:00、土・日 13:00〜20:00
定休日:火