2023-24年秋冬ミラノ・コレクションの取材に来ています。パンデミック下も「WWDJAPAN」はドイツ在住の薮野記者がミラノ取材を続けてきましたが、個人的には5年ぶりです。渡航前に決めていたのは、この取材で自分がどう思うのか、コロナを経て受け止め方が変わるのか、客観的に冷静に受け止めよう、ということでした。コロナ前と同じファッションシステムへ戻ることへ軽い懐疑があったからです。デジタル取材でもいいのでは?みたいなことです。
結論は「来てよかった」です。理由は単純ですが、人がいて物を作りだし、それを伝えようと情熱を尽くしているから。物には触覚があり、重みがあり、匂いがあるから。リアルで得られる衝動の密度は、デジタルの比ではありませんでした。
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