ファッション

クロップドジャケットはボトムス選びが鍵 セレブに学ぶお手本コーデ7選【2023年春夏トレンド】

 コンパクトな着丈のクロップドジャケットは、軽快感を出したい春のおしゃれにぴったりです。かさばる冬アウターからの“卒業”を印象づけやすいのに加え、全身がすらりと見えるスグレモノ。ショート丈なのでウエスト位置が高く映り、脚が長く見える効果も期待できます。今回は、ラグジュアリーブランドのショーに来場したセレブたちの装いからキャッチした、ボトムス別・活用アレンジ7選をご紹介します。

 俳優グウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)とコールドプレイ(Coldplay)のボーカル、クリス・マーティン(Chris Martin)の娘、アップル・マーティン(Apple Martin)がまとったのは、「シャネル(CHANEL)」のスーツ。ボトムスもミニ丈を選んで、フレッシュな印象を強めました。全体をモノトーンのチェック柄で統一して、上品なムードも演出。“クロップド丈×ミニスカート”が全身をすっきり見せています。

別カラーの細身パンツで
上下のコントラストを強調

 

 クロップドジャケットは着丈が短い分、コンパクトな印象が際立つウエアです。フロントローの常連カロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)は、細身パンツと合わせて引き締まったイメージに。着こなしのポイントは、上下で色のコントラストをくっきりさせた演出。ボトムスに異なる色を迎えることで、上半身がコンパクト見えるしかけです。ジャケットは前を開けて、ボレロのように軽やか。ランダムに施されたドット状のモチーフが動きを加えています。ミニバッグも引き締めのアクセントに一役買っています。

 ジャケットとパンツのボリュームをずらすと、見た目の印象に奥行きが生まれます。ボトムスの素材にレザーを迎えるのは、クールなムードを上乗せできるグッドチョイスです。2枚目、カンヌ国際映画祭ある視点部門で特別賞を受賞した「ロデオ(Rodeo)」の監督ローラ・キヴォロン(Lola Quivoron)は、ニットジャケットでやわらかなムード。裾のリブ編みがウエストの細さを印象付ける一方、パンツはレザー仕立てでフェティッシュな表情に。クロップドジャケットのおかげで、脚長効果も生まれています。

たおやかなスカートで
めりはりミックス

 着丈の長い優美なスカートと引き合わせれば、クロップドジャケットの小ぶり感が引き立ちます。ネットフリックス「ザ・クラウン(The Crown)」でダイアナ元妃を演じているエリザベス・デビッキ(Elizabeth Debicki)のスタイリングは、“上・短×下・長”のバランス違いで全体にめりはりをもたらす組み合わせ。上下で好バランスのコーディネートに仕上がっています。

 トップスはシアー素材でランジェリー風に見せていますが、気品が漂うボレロ風ジャケットのおかげで上品さをキープ。足首まで届くマキシ丈のプリーツスカートが、ドレッシーなムードを添えています。ボトムスのボリュームがたっぷりしているため、上半身が一段とコンパクトに映るしかけです。

 ジャケットに目を引くモチーフをあしらうと、スカートとの違いが引き立ちます。視線を引き上げて、全体を縦長に見せる効果も発揮してくれます。デザインのおかげで、クロップドジャケットに主張が加わります。2枚目、ネットフリックス(NETFLIX)「クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)」などで知られるアニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy)は、コルセット風のトップスにジャケットを肩掛け。両袖を遊ばせて、抜け感をプラスしました。ブラックのエレガントなスカートとの対比が強まり、つややかなブーツでスパイスも添えています。

ブーツカットパンツで
こなれたお出かけ気分を演出

 デニム地のジャケットは、カジュアル使いに重宝します。俳優の石井杏奈さんがまとったデニムジャケットはコンパクトなシルエットですが、肩まわりのデザインやメタリックボタンで華やかさがあるので、装いの主役向き。こなれ感を出すスタイリングにうってつけです。

 さらに、ボーダーのトップスとギンガムチェックのブーツカットパンツを合わせて“柄×柄”のアクティブなコーデに。ブルーをベースカラーに全体を調和させているので、クールな仕上がりです。

 ツイードのノーカラージャケットは、レトロでかわいいムード。2枚目の俳優・白石麻衣さんは、ブーツカットのジーンズと合わせて、ノーブルさとデイリーなムードをマリアージュしました。さらに、ジーンズの上からデニムのミニスカートをレイヤードして、プレイフルに。レディーライクなジャケットと遊び心のあるボトムスで、テイストの違いを強調しました。

 クロップドジャケットは面積が狭いからこそ、コーディネート次第で装いのスパイスに使えます。スタイリングの基本は、ジャケットとボリューム感や色、柄、素材の異なるボトムスを引き合わせること。ジャケットの風合いやシルエットもバリエーションが広がっているので、いくつかそろえておけば、着こなしのレパートリーをさらに増やせそうです。

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