オーガニック・ナチュラルコスメを中心に展開するカラーズは3月1日、約7年ぶりとなる新ヘアケアブランド「ナンバーエス(NUMBER.S)」を立ち上げる。縮毛矯正から発想した、髪のくせやうねりにアプローチするシャンプー(450mL、税込1540円)とヘアトリートメント(450g、税込1540円)を発売する。詰め替え用とトライアルサイズをラインアップし、全国のドラッグストアとバラエティーショップで取り扱う。
「ナンバーエス」は、毛髪内部の密度に着目した“髪骨格ケア”をコンセプトに掲げ、ヘアサロンの縮毛矯正の方法をヒントに独自のメソッドを確立。一般販売のヘアケア商品では初採用となるファイバーハンスを配合し、髪のタンパク質の結合を固定しながらくせやうねりをケアする。加えて2種のプロテインを配合し、キューティクルの補修や湿気や外部刺激をバリアするコーティングで扱いやすい髪へと導く。ブランド名は、一人一人の髪の個性を作り出す“髪骨格”をタイプ別に「ナンバリング」し、個々が思い描く「スタイル」をかなえたいという願いを込めた。
同社によると、コロナ禍をきっかけにマスクで隠れる顔よりも髪に対する意識が高まり、中でも髪質が注目されているという。同社研究開発部の岡野利彦部長は、「ヘアケア市場はプレミアム化が進み、高価格帯の商品が全体の約3割を占めている。これまでは保湿タイプやダメージケアが主流だったが、コロナ禍を背景に、より細分化した機能性を求めるニーズが高まっている」と分析。縮毛矯正などヘアサロンの施術や、超音波トリートメントなど自宅でできるセルフケアに注目が集まっていることを踏まえ、生まれ持った髪質に合わせたヘアケアブランドとして「ナンバーエス」を立ち上げた。
カラーズはこれまで、植物の薬理効果で「心と体を強く美しく」するためのナチュラル・オーガニックコスメを展開してきた。昨年の9月からは「希望に生きる」を企業理念に掲げ、今回の新ブランドは同理念を体現する第1弾となる。「『ナンバーエス』はナチュラル・オーガニックの成分に特化せず、うねり髪に効果のある商品として誕生した。将来的に基幹ブランドの『ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)』と同等かもしくはそれ以上の売り上げを目指す」と意気込む。