良品計画の「無印良品」は3月3日、「女性の悩みに寄り添うインナー」として、「吸水サニタリーショーツ」「左右差を調節するブラジャー」を全国の店舗とECで販売する。インナーウエアは「無印良品」が、“くらしの基本”として衣料品の中で靴下などと共に強化しているアイテム。吸水ショーツをはじめとしたフェムケア市場はここ数年注目度を高めており、フェムテック領域を専門とするスタートアップ企業から大手衣料品SPAまで参入が進んでいる。
「吸水サニタリーショーツ」はクロッチ部分を4層構造にし、吸水パッドを取りつけている。アウターに響きにくいシームレスショーツ(吸水量約20ミリリットル、サイズXS〜XXL、税込2990円)、再生繊維のリヨセルを主に使ったショーツ(同 35ミリリットル、サイズXS〜XXL、1990円)と、フロントにナプキンなどを収容できるポケットつきのティーン向けショーツ(吸水量15ミリリットル、サイズ140・150、1990円)の3型がある。
「左右差を調節するブラジャー」は、アンダー部分を2枚重ねにし、バストを左右別々で支えるクロス構造を採用。それにより、バストの左右差で片方のカップに浮きが出たり、ストラップがずれたりといったストレスを軽減する。サイズはA65〜G85をカバーする展開になっている。肌に当たるカップ裏側は綿100%。
競合企業では、ファーストリテイリングの「ジーユー(GU)」が2021年3月に、「ユニクロ(UNIQLO)」が21年9月に吸水ショーツを発売して話題になった。「無印良品」は不振が続く衣料品で22年秋から刷新を本格化。定番品のシルエットや素材、機能の見直しを進めており、ウィメンズのインナーやルームウエアについても、23年春夏商品では柔らかなパステルカラーや体のラインをきれいに見せるリブ素材などを採用している。