ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」は、映画監督ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)とのコラボレーション商品“セレブレイティング ソフィア・コッポラ UT”を、2月28日から「ユニクロ原宿店」で先行販売している。28日は商品を購入した先着100人を対象にサイン会も実施。整理券を求め、朝4時から並んだファンもいたという。また、ソフィアと俳優ののんが登壇するプレス向けイベントも同日に開催し、コラボ商品のローンチを祝った。全国の店舗や公式ECでは3月6日から販売する。
プレス向けイベントに登壇したソフィアは、「I guess this is goodbye」という「ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)」の印象的なせりふがタイポグラフィーとしてデザインされた「UT」をカラフルなツイードジャケットとスタイリング。「パンデミック期間中にユニクロから(コラボについての)打診があった。誰にとってもそうであったように、パンデミックはさまざまなことが一時休止したタイミング。もともと過去はあまり振り返らないが、(今回のコラボをきっかけに)過去の映像や写真を見直し、選ぶ作業ができてとても楽しかった」とコメントした。
のんは「一番好きなソフィアの作品」として「ヴァージン・スーサイズ(Virgin Suicides)」のTシャツを着用して登壇。のんとの掛け合いなどの中でソフィアは、「(映画を制作するときは)常に自分自身をどこかに投影するようにしている。それを(映画を見る人に)共感してもらえたら」「(ユニクロが提供しているような)デイリーウエアはとても重要。中でもTシャツはデイリーウエアを象徴するアイテム。日常に溶け込むTシャツを皆さんに着てもらえることは嬉しい」とも話した。
原宿店では2作品を連日無料上映
「ユニクロ原宿店」地下1階ではコラボ商品の発売を記念し、3月16日まで映画館をイメージした特設ポップアップスペースを設けている。期間中は連日、今コラボでも取り上げた「ブリングリング(The Bling Ring)」「マリー・アントワネット(Marie Antoinette)」の2作品を無料上映するほか、コラボのために制作した特別映像「I <3 NYC(アイ・ハート・エヌワイシー)」も上映する。特別映像はソフィア監修のもと、ソフィアのアシスタントも務めていたという若手映画監督ジーニー・スイ・ワンダース(Jeanie Sui Wonders)が制作した。ジーニーはデザイナー、アナ・スイ(Anna Sui)の姪という。
また、3月6〜28日には、新宿武蔵野館など全国8カ所の映画館でソフィアの作品を上映する「UT THEATER」企画を実施。特別鑑賞料金として1000円とし、コラボ商品を着用して来場した客には、ソフィアのメッセージ入り記念カードも先着でプレゼントする。
■SOFIA COPPOLA UT THEATER in Harajuku
開催期間:3月1〜16日
場所:WITH HARAJUKU地下1階
住所:東京都渋谷区神宮前1-14-30
上映時間:「ブリングリング」月、水、金曜の19時〜20時半、土日祝の15時〜16時半
「マリー・アントワネット」火、木曜の19時〜21時、土日祝の19時〜21時
■UT THEATER
開催期間:3月6〜28日
実施映画館:シアターキノ(札幌)、チネ・ラヴィータ(仙台)、新宿武蔵野館、ホワイトシネクイント(以上東京)、伏見ミリオン座(名古屋)、シネ・リーブル梅田(大阪)、京都シネマ(京都)、KBCシネマ(福岡)
※映画館により上映日と上映作品は異なる