ギンザ シックスは、2022年の売上高が17年に開業してから過去最高になったと発表した。具体的な金額は明らかにしていないが、新型コロナウイルスの感染拡大前の19年に比べて10%強増加した。昨年10月の入国規制解除による訪日客の回復も追い風になったが、国内客の売上高が19年比で45%も伸びている。特に20〜40代の男性による高額品の消費が活発になった。ラグジュアリーブランドがけん引した。
ギンザ シックスは大丸松坂屋百貨店、Lキャタルトンリアルエステート、住友商事が出資するGINZA SIXリテールマネジメントが運営する。銀座の中央通りに面した「「ディオール」「セリーヌ」「サンローラン」「ヴァン クリーフ&アーペル」「ヴァレンティノ」「フェンディ」をはじめとしたラグジュアリーブランドの旗艦店が充実した高級ショッピングモールだ。
ラグジュアリーブランドや時計・宝飾品といった高額品が消費を引っ張る傾向は、コロナを経て一層強まった。伊勢丹新宿本店も23年3月期は売上高が過去最高の3000億円を超える見通し。特選フロアを増床したジェイアール名古屋タカシマヤも22年の売上高が過去最高を更新し、1658億円になった。やはり富裕層の顧客が多い六本木ヒルズも23年3月期の商業施設の売上高は、過去最高を狙えるペースで進捗している。