アッシュ・ペー・フランス(東京港区・原敏文社長)は2月24日、東京地裁へ会社更生法の適用を申請し、同日保全管理命令を受けた。帝国データバンクなどが報じた。
1984年に原宿に「ランプ」をオープンして創業し、85年に会社設立。創業者の村松孝尚氏を中心に国内外にバイヤーを抱え、世界中のクリエイターやデザイナーのファッションアイテムやインテリア、アートなどを紹介・販売してきた。また、合同展示会「rooms」などを主催した。
しかし経営が悪化し、2017年に事業再生ADRを実施。金融機関から債権放棄を受けるとともに、現株主が新スポンサーになり、経営陣も一新された。「ドラマ アッシュ・ペー・フランス」や「H.P.デコ」など50店舗(22年3月現在)を展開し、ファッションと生活関連領域における小売り、卸売、企画生産、合同展示会、コンサルティング、広報、芸術支援を行っている。
経営が好転しないまま、事業再生ADRによる金融債務の一括返済期限が23年2月末に迫っていたことなどから、今回の措置となった。