海外出張中は、時間の許す限り街歩きをして、特に商業施設をチェックしたいと思っています。
こちらの記事の最深部にある通り(笑)、パリコレ期間中は、オペラ座付近の「プランタン」と「ギャラリー・ラファイエット」、それにシャンゼリゼ通りの「ギャラリー・ラファイエット」を見学しましたが(「ボン・マルシェ」と「サマリテーヌ」には行けるかしらw?)、オペラ座の近くにある「ギャラリー・ラファイエット」と「ジャックムス」の結託(!?)具合に驚いております。一番大きな広告はもちろん、館の脇を彩るフラッグ、ウインドーまで、ぜ〜んぶ「ジャックムス」。そして、どの入り口にも「ジャックムス」が作ったナゾのオブジェ(例えば、巨大なトースターからロゴ入りのパンが飛び出してくる、なんて仕掛けになっていますw)。そして、館内には3つのポップアップ!1つはバッグ、1つはプレタポルテと革小物やバケットハットなどの雑貨、そして最後は、なんと花屋です。売っているのは、真っ白いチューリップ。正直「ジャックムス」が育てたワケじゃないハズなのに、他2つのポップアップ同様、花屋にも若い人が行列を作っています。大大人気です。日本で言ったら、伊勢丹新宿本店のザ・ステージに登場したブランドが、3フロア同時にポップアップをオープンしつつ、ショーウインドーを全部ジャック!みたいなモノですよね?その相手が、しかもパリコレ期間中の相手が若手の「ジャックムス」なんですから、大したモノです。
一緒に取材をしている薮野欧州通信員に話を聞くと、フランスのZ世代による「ジャックムス」の人気は、他のそれとは比較にならないようです。なんで、そんなに人気なのでしょう?薮野通信員やパリ在住のライターの皆さんに取材をお願いしたいところですが、1つは価格でしょうね。アイコンバッグの“ル・チキート”は、490ユーロ(約7万円)〜という絶妙な価格設定。Y2Kなクロップド丈のカーディガンも公式サイトでは290ユーロ(約4万2000円)ですから、日本で言うところの「予算は10万円」とか「5万円以内で」なんてニーズにピタッとハマるんでしょう。昨年CEOに就任したバスティアン・ダグザンの才覚によるものでしょうか?
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