「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は3月9日、米ロサンゼルスで2023-24年秋冬のファッションショーを開催した。
ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)はショーに先駆けて、「私にとってロサンゼルスは、ブランドのDNAと同じエネルギーやパワー、クリエイティビティを持つ親しみ深い場所。このショーを通して、こうした価値観を世界中の人々と共有したい」と話している。アカデミー賞の直前にハリウッドで開かれたショーには、エルトン・ジョン(Elton John)やシェール(Cher)、マイリー・サイラス(Miley Cyrus)やアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、デュア・リパ(Dua Lipa)、パリス・ヒルトン(Paris Hilton)、リル・ナズ・X(Lil Nas X)、日本からはローラや仲里依紗、コムドットが訪れ、華やかだ。
ファーストルックのモデルは、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)。ストレートなショルダーラインにアワーグラスのシルエットというテーラードジャケットにペンシルスカートのスタイルで現れた。ボタンには、ブランドのアイコンのメデューサ。強さとグラマラスなムード、エレガンスを感じるブラックスーツだ。そして「ヴェルサーチェ」のフェイバリットモデルの1人、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)も登場。こちらは装飾をあしらったブラックドレスだ。日が沈んだ後のLAに現れたのは、ドレープの光沢が美しい、ターコイズやピンクなどのミニドレス。2000年代前半のカラーパレットにキャメルやアプリコットが印象的だった。
メンズも90年代の影響が強く、エレガントなテーラードジャケットにワイドなパンツ。豪華絢爛なタンクトップや、黒のスカートも現れた。ショーのラストは、ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)。ブラックのミニドレスに煌めくグリッターのケープ、クラシカルなピンクサテンのバレエシューズのようなパンプス姿だ。ブランドにとってのゴールデンエイジのグラマラスな魅力と現代的なスタイルがクラッシュして生まれたスタイルは、ハリウッドのエネルギーの影響も受けたという。きっと「ヴェルサーチェ」をまとう人は、自分らしく生きる事で得られる自信に満ちたパワーを感じ取ることが出来るだろう。