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春らしい軽快な雰囲気をまとうなら、ソックスが役に立ちます。フレッシュなスクールガール風も打ち出せるとあって、トレンドアイテムに浮上してきました。ソックス自体面積は小さいですが、装いのアクセントとして十分な効果を発揮するピース。スタイリングのポイントは、靴との合わせ方にあります。
「アクアスキュータム ホワイト レーベル(AQUASCUTUM WHITE LABEL)」は、グリーンのソックスを投入。オントレンドの色だけに、定番のトレンチコートを今季らしく見せてくれます。スポーティーなサンダルと合わせて、コートルックを軽やかに演出。リラックスした雰囲気を印象付けました。今回は、この春にふさわしい、えりすぐりのソックスコーディネートをご紹介します。
ローテクスニーカーは白ソックスが鍵
レトロかわいいムードを演出
スクールガール風のシューズといえば、キャンバス地のシンプルなスニーカーです。近未来的なデザインや高い機能性を有するハイテクタイプとは異なり、“ローテク”ならではの昔ながらの素朴さが持ち味。気取らない雰囲気のおかげで、抜け感も備わります。だからこそ、白ソックスとのコンビネーションは抜群。足元にしっかり“スチューデント気分”を寄り添わせてくれます。
「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」は、白ソックスと白のローテクスニーカーでフレッシュな足元を演出。オーバーサイズのTシャツワンピースとショルダーバッグを合わせて、リラックスした表情に仕上げています。清潔感のある白の足元が、どことなくノスタルジックなムードも醸し出し、レトロかわいいスタイルが完成しました。
ウエアやシューズに白ソックスが引き立つ色を選ぶと、足元に視線を引き込みやすくなります。2枚目の写真「ナナミカ(NANAMICA)」は、その好例。Tシャツとスカート、ローテクスニーカーをネイビーでそろえて、白ソックスとのコントラストを際立たせました。腰にはニットトップスを巻いて、動きもプラス。ネイビーのワントーンに、白のルーズソックスが朗らかなムードを盛り込んでいます。
厚底ローファー×色・柄ソックスは
インパクトの相乗効果
“Y2K”トレンドが続く中、厚底シューズも人気をキープ。この春夏は、ローファーの厚底化も加速しそうです。アイキャッチーな足元に別の雰囲気を添える意味でも、ソックスは重宝したいアイテム。ガーリーにもスポーティーにも合わせられるので、ムードチェンジャーになってくれます。
「ノントーキョー(NON TOKYO)」のレッグラインが伸びやかに見えているのは、超プラットフォームのローファーを履いているから。イエローのソックスを迎えて、足元をひときわ目立たせています。ワンピースのチャーミングな雰囲気と、マニッシュなローファーとのずれ加減がちょうどよく、その間をソックスがつなげています。服の色から1色取り入れるのは、ソックスコーデの基本技です。
靴とソックスの組み合わせを、あえてアンバランスにすると、全体がこなれて映ります。2枚目の写真「スタジオ セブン(STUDIO SEVEN)」では、赤×黒のローファーに、スポーティーなライン入りソックスを合わせました。トラッドとストリートの掛け算が適度なノイズ感を漂わせています。シンプルなショートパンツとスエットの組み合わせは、足元にインパクトがあってこそ成り立つコーディネート技です。
ショートブーツで足首にアクセント
ポイントはボリュームの強弱
ソックスの魅力を引き出す鍵は、靴とのマッチング。見慣れたバランスを崩すつもりで組み合わせを変えると、ソックスと靴が互いを引き立て合う相乗効果を発揮し、スタイリングに深みが加わります。ここではボリュームの強弱が効果的です。
ショートブーツの履き口から、クシュッとたるませた白ソックスをのぞかせたのは「ツイタチ(TUITACI)」。ゴツめのブーツが醸し出すタフさと、スクールガール風のソックスが適度な“ずれ感”を生んでいます。ソックスを生かすなら、ある程度素足を見せた方がヘルシーさがアップします。ミニスカートと合わせるときに重宝したいテクニックです。
2枚目の写真「ミズイロインド(MIZUIRO IND)」は、紳士靴風のショートブーツとシアー系のソックスをクロスオーバー。フェミニンとマニッシュが交差するスタイルに仕上げました。素肌が透けるような薄手のソックスは、センシュアルなムードを宿せます。たるませたソックスが足首の細さを引き出し、トップスとスカートのゆったりしたシルエットが、足首周りの華奢さとは好対照のめりはりを生んでいます。
キュートさをまとえるスクールガール風のトレンドに乗るなら、ソックスが手軽です。さまざまなタイプをそろえて、日替わりでアレンジを楽しむのもいいでしょう。スニーカーやサンダル、ローファー、ショートブーツなど、靴との組み合わせ次第で表情を変えられるので、積極的にバリエーションを増やしてみましょう。