3月20日発売の「WWDJAPAN」は、2023-24年秋冬パリ・コレクション速報です。今シーズンのパリ・コレクションは、「グレイト・リセット」。多くのブランドは本質的な洋服を作ろうと、シャープなシルエットのテーラードや、黒を主体とするリッチな色合いのドレスを提案。ロゴやフーディー、スニーカーなどのストリートなムードは驚くほど薄れ、時代の転換期を感じさせました。また、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」を筆頭に、自分達のオリジンに原点回帰するブランドが多かったのも、今シーズンの特徴です。「シャネル(CHANEL)」はカメリアの強さと美しさ、「ディオール(DIOR)」は創業したムッシュー・ディオールの妹のカトリーヌ・ディオール(Catherine Dior)ら3人の女性に思いを馳せました。それぞれ、どんなコレクションを発表したのか?豪華なセットとともに、詳細をレポートしています。ちなみに、カトリーヌ・ディオールは、ムッシュー・ディオールが可愛がった末の妹。香水で有名な「ミス ディオール(MISS DIOR)」とは、彼女のことです。
また、パリコレで「サンローラン(SAINT LAURENT)」と共に称賛の嵐だった「ザ・ロウ(THE ROW)」が体現するコージー・エレガンスというムード、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」などのラグジュアリー・ストリートブランドによる大人らしさへの挑戦、新デザイナーによる「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」や「ニナ リッチ(NINA RICCI)」などのトピックスも網羅しました。
ビューティ・インサイトでは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の佐藤和佳子シニアアナリストが、”脱マスク”時代の化粧品業界を分析。マスクの着用は「個人の判断」に委ねられましたが、人々はいつ頃から本格的にマスクを外すのか?そして、そのとき盛り上がる化粧品とは?春から秋にかけての業界を展望しています。「アトモス(ATMOS)」を創業した本明秀文さんによる連載「ノット スニーカー ライフ」は、人通りは戻ってきたけれど、空き物件が目立っている原宿のお話。もはや原宿は、「カフェの街」になってしまったのでは?というご意見を賜りました。代わりに今、若い世代はどこで洋服やスニーカーを購入しているのでしょうか?
ファッション&ビューティパトロールでは、プロレス沼にハマりまくっている、時計業界出身の“プ女子”に注目。なぜ、プロレスに惹かれてしまったのか?プロレス観戦に欠かせない三種の神器とは何か?本人に偏愛ぶりを伺いました。さらには、プロレスリング・ノアに所属する清宮海斗選手と、“プ女子”が対談!マイクパフォーマンスよろしくなツイッターでの“口撃”から、仕事を頑張っている人にこそ楽しんでほしいというプロレスの魅力までを語り合っています。
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PHOTO : VALENTINO