「トム フォード(TOM FORD)」は、“トム フォード プラスチック イノベーション プライズ”の受賞者を発表した。
レジ袋などに使われる化石燃料由来の薄膜プラスチックの代替となる、生分解および大量生産可能な新素材の開発を目的としたコンペティションで、海藻ベースの家庭用堆肥を提供するアメリカの会社スゥエイ(SWAY)、野生生物や海に安全なパッケージを製造するインドを拠点とする企業ゼロサイクル(ZEROCIRCLE)、ロンドンを拠点とするスタートアップ企業ノットプラ(NOTPLA)の3社が受賞した。スゥエイに60万ドル(約7980万円)、ゼロサイクルに25万ドル(約3325万円)、ノットプラに15万ドル(約1995万円)の賞金が贈られる。
同賞は、「トム フォード」と非営利の環境保護団体ロンリー ホエール(LONELY WHALE)が2020年に創設。21年に応募受付を開始した。世界26カ国から64のエントリーがあり、選考(材料試験)にはナイキ(NIKE)やジョージア大学、シアトル水族館などが協力した。
トム・フォードは、「この賞を創設したのは、私たちの子どもが世界を滅ぼしてしまうのではないかという恐怖心を抱いたからだ。この世界は子どもたちにとって、もはや暮らしやすいものではない。私は解決策の一部になりたかった。このコンペで素晴らしい才能を目にし、“不可能を可能にする希望”を感じることができた。受賞3社のプランが業界や市場に拡大すれば、地球の進路を劇的に変えられるだろう」と述べる。