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豊島が米国で注目の産業用ヘンプのスタートアップに出資、農業IoTを駆使

 豊島はこのほど、自社が運営するコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)を通して米・バージニア州を拠点に産業用のオーガニックヘンプを扱うファイバーX(FyberX)に出資した。

 ファイバーXは、最新の農業IoT技術とトレーサビリティ技術を米国内の契約農家に提供し、米国産オーガニックヘンプを販売する。また、独自の二次加工技術で産業用ヘンプを改質し風合いを変えることで用途を広げている。ヘンプは成長速度が早く耐久性に優れていることや、栽培時の水や農薬の使用量が比較的少なくて済むことなどから、環境配慮型素材の一つとして世界的に需要が高まっている。米国では2018年に連邦政府がTHC濃度0.3%以下の産業用ヘンプの栽培を合法化した。豊島は「次世代に向けた新しい天然繊維を豊島のネットワークを通じて普及させていくことで、持続可能なファッションの未来へ貢献していくことを目指す」という。

 ベン・ヤング(Ben Young)=ファイバーXCEOは、「豊島からの出資は、当社のビジョンと技術が市場のニーズと一致していることを証明するものであり、非常に名誉なことだ」とコメントした。

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