3月27日発売の「WWDJAPAN」は、2023-24年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO、以下、東コレ)」を特集します。全6日間で58ブランド、43のショーを取材し、見えてきたトレンドや、現場を取材した記者が心を掴まれたブランドを紹介します。
複数ブランドが見せた東京流エレガンス
今シーズンは、力強いエレガンススタイルが台頭しました。冠スポンサー楽天の支援枠で参加した「タカヒロミヤシタザソロイスト(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」の他、初のショーを行った「シュタイン(STEIN)」、コレクションブランドで経験を詰んだ「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」「イレニサ(IRENISA)」、かつて“東京ニューエイジ”として参加していた「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」らが、洗練されたエレガンスを見せました。これらを“ストイック”と“ジェントル”の二つのニュアンスに分けて紹介します。他にも、ドラマチックな演出で心をかき立てるブランドも目立ちました。「コッキ(KHOKI)」「タナカ(TANAKA)」「テンダーパーソン(TENDER PERSON)」といった「東京ファッションアワード(TOKYO FASHION AWARD)」受賞組や、「フェティコ(FETICO)」「ミューラル(MURRAL)」「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」などを、ショーの演出やデザイナーの思いに触れながらコレクションを紹介します。
さらにはファッション・ウイークのトピックスとして、海外から参加したブランドや、初の試みとなる「東京クリエイティブサロン」との連携、多くのショーを観たジャーナリストやスタイリストらのベスト3を掲載します。裏表紙の「ファッションパトロール」では、ARを駆使したブランドから僧侶が出てきたショー、格闘ゲームに着想したものまで、中面に載せきれなかったこぼれネタを紹介。この一号から、今の東京ブランドの魅力を感じてください。
付録の「WWDBEAUTY」では、6回目の開催となった「WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」の結果をお伝えします。これは、全国の美容師を対象に、モデルを起用したヘアデザイン写真作品を募集し、グランプリを決定するアワードです。最大の特徴は、審査の対象がヘアデザインだけではなく、メイクやファッションも含めた“トータルバランス”であることです。今回のテーマは「2022~23年のコレクションにおけるファッションやビューティのトレンドを意識した作品」。その基準のもと、SAKURA「コクーン(Cocoon)」ディレクター、エザキヨシタカ「グリコ(grico)」代表、一番合戦彩「アン ガーデン(Uné GARDEN)」代表、「WWDBEAUTY」編集部という4者の審査員が受賞作品を選出しました。
全国各地の“白髪ぼかしマスター”を紹介
また第2特集として、「ヘアカラー特集」も収録。「エムスラッシュ(M.SLASH)」「ケーツー(K-two)」「ウカ(uka)」の人気3サロンが、2023年春夏のイチオシカラーデザインを創作。ファッションスタイリストが、ヘアカラーに合うコーディネートを提案しています。さらに、全国から“白髪ぼかし”の技術で人気急上昇中の美容師を紹介します。“白髪ぼかし”とは、白髪を黒染めして隠すのではなく、白髪を生かしてヘアデザインの一部とする技術のことです。ハイライト(線状に一部の髪を明るくする技術)を活用して生かす施術が一般的ですが、ディテールではさまざまなやり方があるため、それぞれの特徴を分かりやすく紹介しています。
WWDJAPAN
CHIKA KISADA
PHOTO : RYAN CHAN
WWDJAPAN BEAUTY
HAIR : KAZUYA YABUTA(Coeur Hair)
MAKE-UP : MAKI KUNIMOTO(mod’s hair AGENCY)
MODEL : KEITO(IMAGE)
PHOTO : RYU CAKINUMA(TRON)
STYLING : MASUMI YAKUZAWA(TRON)
DESIGN : JIRO FUKUDA