ファッション

北欧名作家具「カール・ハンセン & サン」からスタッキング可能なアウトドア家具が登場

 デンマーク発家具ブランド「カール・ハンセン & サン(CARL HANSEN & SØN)」から、“AH アウトドア シリーズ”が登場した。同シリーズは今年2月、ストックホルムデザインウイークで発表されたもので、多用途でスタッキングが可能。デザインは、デンマーク人建築家兼デザイナーのアルフレッド・ホーマン(Alfred Homann)が手掛けた。シンプルな表情と機能性の高さにフォーカスしたシリーズは、ダイニングテーブルと椅子、ベンチ、ラウンジャーなど全11種類。用途に合わせて自由に組み合わせを楽しめる。ボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)やボーディル・ケア(Bodil Kjær)、モーテン・グットラー(Morten Gøttler)による既存のアウトドアコレクションとも調和するデザインだ。

創業100年を超える
「カール・ハンセン & サン」
とは

 「カール・ハンセン & サン」は創業100年を超える家具ブランドだ。同ブランドを象徴する“CH24(Yチェア)”をデザインしたハンス J. ウェグナー(Hans J. Wegner)の家具を最も多く製作している。ウェグナーのほかにも、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)やポール・ケアホルム(Poul Kjærholm)、コーア・クリント(Kaare Klint)、モーエンセンといったデニッシュモダンの巨匠と協働。最高品質の素材を用いてデニッシュモダンの基礎である“シンプル”“機能性”“クラフツマンシップ”にこだわった製品を世界中で販売している。また、世界的な建築家である安藤忠雄をはじめ、新世代のデザイナーたちとコラボレーションするなど提案の幅を広げている。

繊細なフォームとなめらかな質感を楽しめる
“AH アウトドア シリーズ”

 “AH アウトドア シリーズ”は、デザインを手掛けたホーマンの繊細な感覚と直線的な美しさが融合したシリーズ。彼は、同シリーズを開発するに当たり、“シンプルさ”“明快さ”“論理性”を原則とし、余分なディテールをそぎ落とした。直線を生かすデザインでありながらも、アームレストやシートに施された曲線がソフトな印象を醸し出している。徹底して機能とフォームを追求したホーマンの姿勢は、スタッキング可能なディテールにも表現されている。

アルフレッド・ホーマン

 ホーマンは、1948年デンマーク生まれ。76年にデンマーク王立美術アカデミーを卒業し、デンマークとアメリカの建築家の下で数年間見習いとして働いた後、78年、コペンハーゲンに自身のスタジオを設立した。87年には、アメリカにホーマン デザインを設立してさまざまなプロジェクトを手掛けた。彼が最も重要としたクリエイションの尺度とは、“シンプルさ”“明快さ”“論理性”だ。ディテールにこだわり、家具や照明のほかにも、美術館、駅、個人宅、公共施設など一つ一つを精巧かつ丁寧に手掛けた。デザインと建築の両方で国際的な賞を受賞。世界中を旅してレクチャーやプレゼンテーションを行い、2022年74歳で永眠。

さまざまなシーンで活躍する
“AH アウトドア シリーズ”

 “AH アウトドア シリーズ”には、変化の多い気候に適した天然オイルを多く含むチーク材を使用。硬くて強く高い耐久性があり、未塗装のため、時を経るにつれ、徐々に銀色を帯びて風合いを増す。建築家のデザインらしいかっちりとしたフォームでありながら、角の処理などソフトなディテールを兼ね備えている。“AH アウトドア シリーズ”は、テラスやプールサイドなどのアウトドアだけでなく、室内のインテリアとしても自然に溶け込む。アイテムのラインアップも豊富で室内外問わず、さまざまなシーンで活躍する汎用性の高さも魅力。同シリーズは、人と自然、人と人とをつなぎ、新たな体験をもたらすような家具だ。

問い合わせ先
カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京
03-5413-5421