ファッション

「ヘネシー」がキム・ジョーンズとのコラボ発表イベントをロンドンで開催 歴史ある会場と近未来的な仕掛けが融合

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の仏コニャックメゾン「ヘネシー(HENNESSY)」は3月16日、“ヘネシー X.O”とファッションデザイナーのキム・ジョーンズ(Kim Jone)のコラボ発表イベントを、ロンドン南西部のバタシー・アーツ・センターで開催した。かつて市庁舎として使われていた歴史建造物を舞台に、コニャックとファッションの世界を結ぶ3つのアイテムを披露した。

 まず会場で目に入ったのは、幾何学的なセットに飾られた“マスターピース”と呼ばれる200本限定のボトル。ケースの素材にはチタンを使い、3Dプリント技術と職人の手作業によって生み出されたものだ。そんなボトルを布のドレープで包み込んだような美しいデザインを、「ボトルのための“オートクチュール”のようなもの」とキムは表現する。それに対して、限定デザインボトルは“プレタポルテ”のイメージ。“ヘネシー X.O”の象徴的なボトルをセカンドスキンのようなアルミニウムケースで包んだデザインが特徴になる。

 また今回の協業では、「ヘネシー」初のラグジュアリー・ファッションアイテムとなるスニーカー“HNY ロウ バイ キム・ジョーンズ”も制作した。「スーツにもカジュアルウエアにも合わせられるようにしたい」という思いから、クラシックなバスケットボールシューズをベースにデザインし、素材には明るいコキャックブラウンのヌバックレザーを使用。熟成して色が深まっていくオー・ド・ヴィー(原酒)同様、 “経年変化”を楽しめるようになっている。

 「ヘネシー」のアーカイブや厳格なクラフツマンシップから着想を得ながら、コンテンポラリーな視点で生み出されたコラボレーションにちなみ、歴史あるイベント会場には近未来的なムードを持ち込んだ。DJブースのあるステージの背景には、いくつものスクリーンを設置。そこに、ロボットが登場するキャンペーン動画が映し出した。一方、バーカウンターには“ヘネシー X.O”を使ったさまざまなカクテルを振る舞う人間のバーテンダーだけでなく、ロボットアームを配置。 “ヘネシー X.O”の限定ボトルを持ち上げて氷の入ったグラスに注ぎ、ゲストに提供する仕掛けはユニークで注目を集めた。

 そして中盤には、「フェンディ」2023年春夏コレクションのスーツスタイルを着こなしたイギリス人ラッパーのリトル・シムズ(Little Simz)がステージに登場。「ゴリラ(Gollila)」や「ハート オン ファイア(Heart On Fire)」などを披露し、俳優やモデル、スポーツ選手、インフルエンサーなどが集う会場を盛り上げた。

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